2024年 4月 20日 (土)

「100日間生きたワニ」は失敗作か 4週間で上映終了...映画ライターの評価は

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大赤字を出す作品は企画通らない

   映画が公開すると「空席だらけ」とツイッターで話題になった。これは、赤字ではないか。配給会社は具体的な数字を公表していないが、よしひろ氏は「おそらく元は取れている」と推測する。

   同作品は全国公開で、上映する劇場数が多かった。上映の規模が大きいほど、たとえ席が埋まらなくても、利益はある程度は見込めるという。

   通常、上映時間が短い作品は特別鑑賞料金が設定され、値段が安い。しかし、同作品は63分だが通常料金の1800円だ。これなら、利益のめどは立つそうだ。そもそも日本の映画鑑賞料金は、世界的に見ても高い。そのため「日本映画で大赤字の作品は、それほどない」とよしひろ氏は明かす。とくに、東宝の作品は利益面で計算されたものばかりで、大赤字を出すような作品は、まず企画の段階で通らないとのこと。

「100ワニも路頭に迷うほど赤字は出ないはず」

というわけだ。

   100ワニは、原作の4コマ漫画完結後、一気にグッズや書籍化が発表され「金に走った」と炎上する事態に陥った。その後、ことあるごとにネット上では面白おかしく扱われるようになった。よしひろ氏は「これはマーケティングのミスだと思います。本当に下手だった」と指摘し、それが映画にまで響いたのは「非常に残念」だと漏らす。

「純粋に作品の出来栄えで評価されるなら、それは仕方がありません。ただ、同作品は、原作にはない部分をオリジナルで作っていて、意外と面白かった。ネットで叩かれるほどの『爆死』ではなかったと思います」
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