2024年 4月 16日 (火)

知床半島は「海の難所」 63年前には85人遭難の大事故

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

強風で海岸にたどり着けない

   歴史に残るのは1959年4月6日に起きた大災害だ。北海道総務部の「ほっかいどうの防災教育ポータルサイト」によると、4月5日は沿海州、日本海、本州南岸の低気圧を含む深い気圧の谷の中に北海道が入っていた。21時に秋田沖に進んだ低気圧(994hPa)が6日9時には網走付近に達し(986hPa)、21時にはさらに発達してオホーツク海中部に進んだ(982hPa)ため、北海道付近の気圧の傾きが大きくなった。

   羅臼町では、6日14時ごろから知床山脈を吹き下ろす「だし風」が急激に強まり、雪をまじえて最大45メートルに達するともいわれる暴風となった。

   この影響で、知床半島知円別から同ペキンノまで約二十四キロの距離にわたって操業していたスケソウ刺網漁船が、わずか3~4キロの海岸にたどり着くのもままならず次々と遭難、15隻が沈没・転覆し、死者・行方不明あわせて85人に達した。このほか、家屋全壊30、同破損87棟の被害があったという。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中
カス丸

ジェイキャストのマスコットキャラクター

情報を活かす・問題を解き明かす・読者を動かすの3つの「かす」が由来。企業のPRやニュースの取材・編集を行っている。出張取材依頼、大歓迎!