2024年 4月 27日 (土)

ツイッター有料化なら運用停止も覚悟 却下され続けた「認証バッジ」思いは複雑

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緊急特集「激震!ツイッター 企業公式アカウントの本音」前編

   ツイッターが「有料化」するかもしれない。イーロン・マスク氏が米ツイッター社を買収して以降、こうした報道が出ている。今のところ先行き不透明だが、サービスの利用が有償となれば、ユーザーが他SNSに流出するのは避け難い。

   仕事としてツイッターを扱う「企業公式アカウント」は、揺れるツイッターの現状をどう受け止め、今後の見通しを立てているのか。運用停止の可能性も含め、4アカウントに考えを聞いた。

  • ツイッター有料化すれば「企業公式アカウント運用停止」もあり得る?
    ツイッター有料化すれば「企業公式アカウント運用停止」もあり得る?
  • ツイッター有料化すれば「企業公式アカウント運用停止」もあり得る?

「自腹」は切れない

   3社は、公式ツイッター担当者が匿名で取材に応じた。A社、B社、C社とする。

A社:運用歴6年以上、フォロワー数約3万、2017年に認証済みバッジ取得
B社:運用歴3年以上、フォロワー数5~10万、2021年に認証済みバッジ取得
C社:運用歴10年以上、フォロワー数約6万、未認証

   アイラップ公式ツイッター担当者(以下、アイラップ)のみ、「あくまでアカウント運用者としてのひとつの考えであり、会社の総意ではない」という前提のもと、記名で回答を寄せた。2018年6月から運用を担当しており、フォロワー数は23万超、21年10月に認証済みバッジを取得した。

   まず、「全ユーザーが、金銭を支払わないとツイッターを使えない」状況になった場合、自社ツイッターはどういった運用になりそうか、質問した。アカウント存続を前提に答えたのは、アイラップ担当者とB社だ。

アイラップ「運用スタイルは再検討を迫られると思う。これまでの『中の人スタイル』ではなく、広報的アナウンスがメインになる可能性が高い」
B社「お金を払ってでもツイッターを使いたい人のために、これまで通りの運用を続けようとは思う。ただ、見る層が変わるとなると、そこに合わせた内容を検討する必要はある」

   いずれも、「従来のやり方では通用しない可能性がある」との予想で一致。アイラップ担当者の言う「中の人スタイル」とは、ツイッター担当者(中の人)が個性や人柄を出したツイートをしたり、フォロワーと交流したりと、一方通行の情報発信のみにならない形を指す。アカウントや企業への親しみを感じてもらうのが目的だ。

   一方A社とC社は、運用停止を視野に入れた回答だった。

   C社はツイッターが「フォロワーとのコミュニケーション」において有益かどうかで判断するそうだ。これまで通りの運用効果が期待できれば、有料・無料を問わず続けたいが、「そうでなければ閉じる」。そして、こう続けた。

「(運用を続ける場合)いずれにせよ、インプレッション(ツイートの表示回数)や、フォロワー数だけを追い求める運用では通用しなくなると覚悟している」

   A社は、ある程度フォロワーがいるため、「感覚的に月額1000円以内なら、『やる』方向になるのでは」と話す。ただし、

「あまりに高額なら難しい。運用のために自腹は切れないので。運用も金額次第で変化があると思われるが、そこが提示されないと、まだ何とも言えない」
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