ゲーム機「プレイステーション(PS)5」のソフトを、小型ディスプレーで遊べる機器が発表された。プロジェクト名は、「ProjectQ」だ。PS5本体と「Wi-Fi」を経由して「リモートプレー」(遠隔プレイ)できる仕組み。周辺機器のような立ち位置で、独立したゲーム端末ではないとみられる。この「ProjectQ」を見て、任天堂がかつて販売していたゲーム機「WiiU」を思い出す人が続出している。国内外で話題にProjectQは、2023年5月25日に配信したゲーム関連イベント「PlayStationShowcase2023」内で発表された。発表内容によると、PS5本体からあらゆるゲームをストリーミング(転送し再生すること)できる専用デバイスだ。8インチサイズのHDスクリーンを搭載し、画面の左右にはPS5専用コントローラー「DualSense」のボタンや機能が備わる。23年内に発売予定だ。冒頭で触れた「WiiU」は、任天堂が開発し2012年に発売した。WiiU本体とともに、「WiiUGamePad」という専用コントローラーが標準で付属していた。このコントローラーは、中央に6.2インチサイズの液晶ディスプレーを搭載している。単独では遊べないものの、WiiU本体から無線でゲームの映像を受け取り、携帯ゲーム機のように本体からある程度離れても遊べる仕組みだった。本体から映像やゲーム上の処理を受け取り、テレビから離れても遊べる端末。この共通点から、ProjectWに対し「WiiUじゃん」「WiiU復活」といったツイートが数十件ツイッターに続出。海外ではPS5、ProjectQとWiiUの画像を並べて「今すぐWiiUに謝れ(編集部訳)」とつづったジョークツイートに7万件のいいねが寄せられている。PS5で「スプラトゥーン」?「PlayStationShowcase2023」では、ほかにも「任天堂」を連想させるゲームが発表された。スクウェアエニックスの新作ソフト「FOAMSTARS」(PS5・PS4用)だ。公開されたトレーラー映像によると、2つのチームが4対4で対戦。シューティングゲームのように、キャラクターは自チームの色の付いた泡を、銃のような武器で発射する。地面に泡が着弾すると、付着した部分が自チームの色に変化。泡の上を、キャラクターがサーフボードのような乗り物で高速移動する場面も描かれている。任天堂が2015年からWiiUやニンテンドースイッチに向けて発売しているソフト「スプラトゥーン」シリーズも、2チームに分かれ、互いに武器を使って自軍の色のインクを飛ばし、マップを塗り合うゲームだ。自軍の色の付いた領域は、「イカ」の姿になって高速移動できる。こちらでもゲーム性に共通点があるとして、「スプラトゥーンPS5で出るんや」「PS5でスプラできる」といった反応が続出している。
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