入場者数限定の「プレミアムデー」を新設
今年のOTOTENのもう一つの工夫は、入場者数限定の「プレミアムデー」の新設だ。今年の来場者が1万人を超えるという予想もあり会期を1日延長したのだが、1100円を支払えば、初日の6月19日に各ブースを余裕をもって楽しめるプレミアム特典を得られることにしたのだ。4月24日から販売が開始される。なお、無料の一般公開日は6月20~21日に設定。参加には事前登録する必要がある。
出展企業・団体は今年、過去最高の78社となり、盛り上がりそうな予感である。本格的な単品オーディオだけでなく、カーオーディオやイヤホン、ヘッドホン。またコンテンツ制作に絡むマイクやモニタースピーカー。さらに、オーディオアクセサリー、ケーブル。音の未来を見せてくれる技術・ソリューションなど豊富なコンテンツが楽しめる。
記者発表会に出展予定の一部企業が来ていたので、のぞいてみると......。
たとえばクリプトンの小型スピーカー。6割はPCサイドでの使用だというが、最近はテレビをつなぐケースが増えている。高音質なハイレゾ再生に対応した「KS-55HG G/S」は高さ約16㎝の小さな筐体だが、内蔵のデジタルアンプは最高140Wでパワフルな音を響かせる。
ONKYOは、音楽を聴かせる酒(加振酒)をつくるプロジェクトを展開している。醗酵時に音楽の振動を醸造タンクに与えることで、酵母活動に変化をもたらし、酒の旨みを引き出すというもの。東京農業大学と共同研究しており、現在20以上の企業で展開している。杜氏も味の変化に驚くほどだという。当日は試飲ができるかもしれない。
鹿島建設が英国サウサンプトン大学と共同開発した立体音響技術「OPSODIS」は体験してみたいシステムだ。スピーカー自体は幅40㎝ほどだが、ひとたび音を発すると、頭の周りに耳がついているような、また音に触られているような独特の立体感があり、映像世界に引き込まれる。もともとはホール設計の事前音響シミュレーションに用いていたが、その技術を民生用のオーディオ機器に活用したのが「OPSODIS 1」である。日本オーディオ協会が掲げる「音・音楽・オーディオを通じて、豊かな人間性あふれる社会を創造する」ことを体現したとして、2024年度の「音の匠」として顕彰された。
オーディオファンだけでなく、初心者や家族連れでも音の彩りを楽しめるフェアである。