20代女性がなぜ夢中に? 小田原みかん畑の「再生」

   2011年4月23・24日、地球のことを考えて行動する日・アースデイ(4月22日)にちなんだイベント「アースデイ東京2011」が代々木公園(東京・渋谷区)を中心に開催された。昨年13万人を動員した同イベントは、今年も多くの来場者でにぎわったが、数あるコーナーの中でも、とりわけ「農業・野菜作り」の一角が注目を集めていた。

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「農体験」高いリピート率


畑で収穫した夏みかんを手にもつBeGoodCafeスタッフ

   イベントに参加した「BeGoodCafe」は後継者不足が一因で手入れが行き届かなくなった小田原のみかん畑の再生を行っている団体だ。ブースいっぱいに並んだ夏みかんは、ワークショップや「農体験」に参加した一般の人と一緒に育てたもの。2005年に始まったこれらの組みは次第に規模を拡大していて、現在、20~30代の女性を中心に幅広い層の人が参加しているという。「リピート率も高いです」というスタッフの言葉の背景には、自然と触れあってリフレッシュしたい、新しい趣味を見つけたい、ボランティア活動をしたい、といった若い女性たちの思いがある。

女性たちの農業への関心は、小さな形にも表れている

   かわいらしいサイズの家庭菜園キットを販売するラッシュ(静岡県)のブースでは、女性客が訪れては商品を手に取っていた。

   「本格的な家庭菜園というよりは、これをきっかけに興味をもってもらえるようなことを狙った商品です」と同社の山崎さんが話すように、並んでいる栽培キットの野菜の品目は、ミツバやシソといった香草や、ナスやピーマン、ミニトマトなどおなじみのものばかりで、気軽に育てやすい。若い女性や母親と子供が一緒に買っていくケースが多く、農業への関心というほど大きくはないが、エコや食に対する安全志向、そして自然をライフスタイルに取り込むことへの関心がうかがえた。

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