講談社ライトノベル市場に殴りこみ 「ラノベ文庫」12月2日創刊

   若者を中心に人気の「ライトノベル」市場に、講談社が本格参入することとなった。レーベル名は「講談社ラノベ文庫」で、2011年12月2日に創刊8タイトルを発売した。

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人気作家の最新作、漫画・アニメのノベライズも


『生徒会探偵キリカ』(著・杉井光、イラスト:ぽんかん(8))

   創刊ラインナップの一つ、『生徒会探偵キリカ』は、アニメ化もされた『神様のメモ帳』(電撃文庫)の作者・杉井光の最新作だ。生徒会を舞台とした「愛と欲望と札束とセクハラが飛び交うハイテンション学園ラブコメ・ミステリ」をうたう。

   このほか、漫画「進撃の巨人」の前史を描いた『進撃の巨人 Before the fall』、アニメ「おジャ魔女どれみ」シリーズの後日譚となる『おジャ魔女どれみ16』など、ラノベファンならずとも気になりそうな作品が名を連ねている。

   「講談社ラノベ文庫新人賞」の第1回大賞を受賞した『魔法使いなら味噌を喰え!』については、ウェブや書店などで展開するオリジナルアニメの制作も現在進行中だ。

「メディアミックスとの親和性に期待」


『魔法使いなら味噌を喰え!』(著・澄守彩、イラスト・シロウ)

   近年、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」「僕は友達が少ない」などライトノベル原作のアニメが相次いでヒットを飛ばすなど、「ラノベ」市場が盛り上がりを見せている。講談社としては初めてとなるラノベ出版に挑むラノベ文庫編集部でも、「ライトノベルはメディアミックスとの親和性が高く、『広がりを持てる』ジャンル」と期待をにじませる。

   今後は月に1度のペースで新刊の刊行を続けていくほか、「ラノベ文庫新人賞」「ラノベチャレンジカップ」という2つの新人賞を主催し、新たな才能の発掘を目指していく。

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