貴闘力は今も「甘い物とギャンブル」 脳梗塞の前兆見つかるも本人は...

   大相撲で活躍した元力士・貴闘力さん(50)。現役時代は史上初の幕尻優勝を果たし、引退後は大鵬部屋の部屋付き親方となった。しかし2010年、野球賭博が発覚。当時の報道によると、負け額は総額10億円にのぼり、約1億円の借金を背負った。

   野球賭博問題を機に、角界から永久追放された貴闘力さん。「ギャンブル依存症」に悩まされたうえ、今では健康状態も心配なようだ。2018年4月23日放送「名医のTHE太鼓判!」(TBS)では、「余命8年」を宣告された。

「名医のTHE太鼓判!」(TBS)出演の告知(貴闘力さんのインスタグラムから)
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朝の日課は、サイダーと饅頭と競馬雑誌

   番組では、貴闘力さんに小さな脳梗塞(ラクナ脳梗塞)がたくさん見つかった。ラクナ脳梗塞は70代以上の3割が発症するが、50歳では珍しいとのこと。自覚症状はほとんどないが、本格的な脳梗塞を発症した3分の2にラクナ梗塞が判明するなど、脳梗塞の前兆でもある。貴闘力は「たまに意識がなくなる、予兆はあった」と話した。

   番組では、貴闘力さんの1日を紹介した。

   朝9時に起床。朝からサイダーを飲み、小さな饅頭を5つ食べた。冷蔵庫はサイダーでいっぱいだ。競馬雑誌を手に取り、「思いっきし当たりたい。賭け事は健康のバロメーター。ストレス解消です」と話した。

   14時、回転寿司屋に行き、炭酸飲料(コーラ)、茶わん蒸し、卵焼き、寿司7品(生うに、本ズワイ、コーンマヨ、アナゴ、大トロ、ほたて、えんがわ)、デザート5品(抹茶ティラミス、抹茶ブリュレ、プリン、あずきパンナコッタ2個)を食べた。「(以前は)どら焼き10個、カステラ7巾食べた」と話しており、甘い物には目がないようだ。

   16時、自身が経営する焼肉店「ドラゴ」に行き、開店準備を始めた。店で出す肉の試食と言い、モモステーキ200グラム、カイノミ200グラムをペロリ。開店すると、自らが店に立ち接客をこなすが、その合間にもたい焼きを食べていた。

   貴闘力さんは現在、高血圧の治療をしている。医師から「甘い物の過剰摂取は高血圧のリスク」との指摘が入るも、「知ってたけど。どうせいいや。生きていてもしょうがない」。番組ではラクナ脳梗塞のほかにも、心臓の周りにある冠動脈4か所に石灰化が発見された。

   貴闘力さんには息子が4人おり、長男を除いた3人は角界に入っている。これから先が楽しみだというのに、彼に宣告された「余命」は8年だった。

初めての競馬で当ててから「ギャンブル中毒」に

   かつて多額の借金を背負う原因となったギャンブルも、いまだに続けている。貴闘力さんは、2018年6月21日放送「ダウンタウンDX」(読売テレビ)に出演。「ギャンブルは現在もやっているか」という問いに対し、「違法なのはやってない」と答えた。また「カジノ法案きますよね」と話を振られると目の色を変えて喜び、過去のこんなエピソードを明かした。

「相撲協会の8割、ギャンブル好き。ギャンブルしない奴は相撲取りじゃないって言われてたんですよ」
「若い時、月2万円の給料がありました。その時先輩に『ちょっと競馬買ってこい』と、お駄賃5000円もらいました。(お金が)もったいないので中野新橋から新宿まで歩いて、馬券場に行きました。初めての競馬で、5000円が40万円になって...」

   そこからギャンブル中毒になってしまったという。一番勝ったのはカジノで5000万円から6000万円だと言い、「病気です」と苦笑した。現在の生活に対して、彼はこう自己評価する。

「ギャンブルもほどほどにやり、借金もほどほどに返し、死ぬまでに一番いいパターンでは」

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