高齢者「よく運動し、栄養十分」と言うけれど DHCの調査で見えた現実

   ディーエイチシー(DHC、東京都港区)は、「シニアの健康寿命と栄養摂取に関する意識調査」を実施し、2020年4月7日に結果を発表した。

   高齢者の健康に対する意識や食事面での現実と理想の差が明らかになった。

「シニアの健康寿命と栄養摂取に関する意識調査」
普段から運動を行っているか
普段の食事で十分に栄養が取れていると思うか
健康維持に重要だと思う栄養素と意識して摂取している栄養素
タンパク質の摂取状況
「健康寿命」という言葉の認知・理解度
「フレイル」「サルコペニア」という言葉の認知・理解度
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タンパク質の推奨摂取量「知らなかった」9割

   対象者は50代から70 代の男女1236人を調査対象者とした。

   普段から運動を行っている人の割合は65.3%に達した。年代別に比べると、70代は男性の8割、女性の7割以上が何かしら運動をしていることが分かった。内容は、「ウォーキング/散歩」がトップとなった。

   「普段の食事で十分に栄養が取れていると思うか」の問いでは、「そう思う」「ややそう思う」を合わせて65.8%が「栄養が取れている」との答え。また、健康維持に重要だと思う栄養素は「ビタミン」と「タンパク質」が多く挙がった。日頃「意識的に摂取している栄養素」では、「タンパク質」が48.8%と、高い割合だった。

   厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると、タンパク質は、50代から70代の男性は1日に60グラム、女性は50グラムの摂取が推奨されている。このことについて全体の9割近くの88.3%が「知らなかった」と答えた。推奨されている量を毎日摂取できているか問うと「あまり摂取できていない」「全く摂取できていない」合わせて53.8%という結果だった。日頃から「意識的にタンパク質を取っている」と回答していた603人についても、推奨量を「あまり摂取できていない」(45.4%)「全く摂取できていない」(4.6%)だった。

「健康寿命」は知っているが「フレイル」は

   「健康寿命」という言葉の認知・理解度について。「十分理解している」「ある程度理解している」を合わせると63.7%となった。「言葉だけ知っている」も含めると、9割以上に上った。

   一方で、加齢により心身が老い衰えた状態を指す「フレイル」については、76.5%が「知らない」と答え、認知度が低いことが分かった。加齢による骨格筋量の低下を指す「サルコペニア」は、65.9%が「知らない」と回答した。

   本調査は20年2月7日から2月8日に、インターネット上で実施された。

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