「鬼滅の刃」批判できない空気「キメハラ」 ヒット作には逆らえない謎の圧力

   「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が2020年10月16日に公開され、早くも話題だ。「鬼滅の刃」(作者:吾峠呼世晴)は、10月20日放送のNHK「ニュースウオッチ9」で特集として取り上げられるなど、「社会現象」と化している。

   半面、同作を「つまらない」「好きではない」「嫌い」と批判しづらい空気があるようだ。インターネットニュースやまとめサイトでは、これを「キメハラ」と名付け取り上げている。

画像は「鬼滅の刃」公式サイトのスクリーンショット
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公開したての映画「早く見ろ、と催促」

   ツイッターを見ると、「キメハラを受けた」との告白がある。例えば、公開したばかりの映画について「見た体で話を進められるハラスメントをされた」人、「良かったぞ、おまえも早く見ろよ」と鑑賞を催促するメールを受けた人など、さまざまだ。

   とは言え、これらをハラスメントと言い切るには無理がありそうだ。「キメハラ」という単語自体に冷ややかなユーザーも多い。「何でもハラスメントつければいいという問題じゃない」と指摘したり、感性は人それぞれなので「つまらないなら堂々と言っていい」、「芸術は好き嫌いあって当然」と諭したりする意見が見られる。

   さらに、これまでに流行した人気漫画や映画を挙げ、「はやり物の宿命」だと結論づける人も。

「キメハラって言うけど流行全部に言えることだぞ 君の名は観てなかったら人間扱いしなかったりドラゴンボールアニメ観てなかったら次の日仲間外れや置いてかれる不安今までの流行の中に全部有ったんだぞ」
「確かに宮崎駿引退作(当時)だった風立ちぬのときもこれが面白くない奴は人間じゃないとか物を作ったことがない人間とかのツイートは結構目にしたのでブームになると一定数そういうのが出てくるよね...」
「キメハラかぁ...。前にシン・ゴジラや君の名はのときもあったなと思い出しました」

   さらには「小学生時代 正に 嫌いって言えない空気な光GENJIブームだった」と、アイドルを例に取る人もいた。

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