運転免許証ない!身分証明どうする 「顔写真入り」求められたとき便利なのは

   「身分証明書」は、日常生活の様々な場面で求められる。国家資格の「運転免許証」があればそれで済むが、記者は運転免許を持っていないため、外出する際は常に保険証を携帯している。

   しかし、「顔写真入り」の身分証明を求められた場合、提示できるものがなく困ることがしばしば。運転免許を持っていない人は、どうすればよいのか。

「顔写真付きの身分証明書」最適解は (画像はイメージ)
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無料で申請できるマイナンバーカード

   運転免許証以外で顔写真入りの身分証明書には、パスポートや、中長期在留者に向けた「在留カード」がある。ただ、パスポートは財布に入るカードサイズではないので、毎回外出時に持ち歩くのは手間だ。誰でも無料で申請できる、携帯しやすい顔写真付きの身分証明書には、日本には「マイナンバーカード」がある。

   ほかに、自治体が発行するものはあるか。東京都中央区役所の区民生活課に取材すると、区独自で発行している身分証明書は特別にはないとの話だった。誰でも持てる顔写真入りの身分証明書は、マイナンバーカードが「まさしくそれにあたるかな、と」。

   マイナンバーカードには本人の顔写真と氏名、住所、生年月日、性別が記載されている。カードの裏面には個人番号「マイナンバー」が記されていて、法令で定められた様々な手続きを行う際の番号確認にも利用可能だ。健康保険証の代わりにもなる。

   ただ、役所で諸手続きをする際にも、本人確認書類として「顔写真入り」の身分証明書の提示が求められることがある。仮に該当するものがなかった場合はどうなるのか。

   担当者によると、代わりに健康保険証や年金手帳など、顔写真が入っていない身分証明書を複数見せることで対応してもらえる。複数用意ができなければ、「住まいの確認をする場合は電気ガスの領収書をご提示いただくなど、目的によってほかの証明で確認させていただきます」。

パスポートを見つけて持参

   J-CASTトレンドは、運転免許をもたない20~30代の男女6人に、普段身分証明をどうしているのか聞いた。すると、5人が健康保険証、1人がマイナンバーカードと答えた。

   さらに、保険証では本人確認が認められないこともある。以前、記者が友人と居酒屋に入ろうとした際、4人中3人は免許証がなかったため、保険証を提示した。すると、顔写真が無いため入店を断られてしまった。

   マイナンバーカードを身分証明に使っている20代女性から、こんな苦労話が。カードを作ったのは2021年2月で、それまで保険証を持ち歩いていた。だが、2020年秋に「GoToキャンペーン」を利用して旅行する際、宿泊先から本人確認書類の提示を求められた。マイナンバーカードや運転免許証、パスポートなど指名、住所、顔写真が分かるものは1点の提示で可。それ以外は保険証、年金手帳、会社の身分証明書、公の機関が発行した資格証明書など組み合わせて2点見せる必要があったという。

   提示が必要なことに気付いたのは旅行前日の夜。保険証だけではだめだと知り、自宅中を探し回って、期限切れぎりぎりのパスポートを見つけて持参した。

   「国内旅行なのにパスポートを持って行くのは変な感じでした」と苦笑した。それがきっかけで、マイナンバーカードを作ったそうだ。

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