ディズニーホテルのアメニティーどうなる プラスチック使用製品の法規制

   「ディズニーホテル」のアメニティーが、なくなるかもしれない――。こんな投稿が2月中旬、ツイッターで話題になった。2022年4月1日に施行される、プラスチックの再利用や使用規制に関する法律を受けての懸念だ。

   TDR公式サイトで「ディズニーホテル」と呼ばれている宿泊施設は、5つ。「ディズニーアンバサダーホテル」、「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」、「東京ディズニーランドホテル」、「東京ディズニーセレブレーションホテル」、そして4月5日開業予定の「東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテル」となる。

アメニティーにもプラスチック削減のメスが入るが(画像は東京ディズニーランドホテルのアメニティー・20年10月撮影)
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くし、かみそり、歯ブラシ...

   「ディズニーホテル」の客室には、ディズニーのキャラクターが描かれたアメニティーが置かれている。冒頭のツイート主は「ホテルミラコスタ」のアメニティーの写真を添え、4月以降もなくさないでほしいと願っていた。

   ホテルでのプラスチック規制は、4月1施行の「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(プラスチック新法)で定められている。アメニティーでよく見かける「ヘアブラシ」「くし」「かみそり」「シャワーキャップ」「歯ブラシ」は、「特定プラスチック使用製品」と指定されている。

   同法の普及に向けた環境省特設サイトによると、「特定プラスチック使用製品」を無料で提供している事業者は、プラスチック製品の有償化や代替素材への切り替えなどを行い、プラスチック使用量削減の取り組みを実施しなければならない。

   TDR公式サイトによると、各客室に用意されているアメニティーの中には、歯ブラシとブラシもそれぞれ存在する。

代替素材に切り替えたホテルも

   プラスチック新法に向けたホテルの対応は、まちまちだ。

   福岡県北九州市の「JR九州ステーションホテル小倉」は2022年1月12日、同法に先立つ形で「1月10日より歯ブラシ、ヘアブラシ、カミソリ等の客室アメニティ(包材を含む)をバイオマスプラスチック製品等へシフト」したと発表。客室常設の歯ブラシは竹由来の成分を使ったものになり、プラスチックの代替となる素材を選んだこととなる。また、シャワーキャップは廃止した。

   「第一ホテル東京」「レムプラス銀座」などを運営する阪急阪神ホテルズは2月1日、4月からは使い捨てアメニティーグッズの品数を絞り込むとともに、必要とする客にのみフロントロビーで提供する方式に変更すると発表している。歯ブラシ、ヘアブラシなどはフロントロビーでの提供となる。また今後は、順次環境に配慮した代替品に切り替えていくという。

   J-CASTトレンドは2月18日、ディズニーホテルのうち「東京ディズニーセレブレーションホテル」以外の4ホテルを運営する「ミリアルリゾートホテルズ」広報宣伝課に取材した。プラスチック新法に向けては「現在、ホテルでの対応方法を最終調整中」とのことだった。

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