「はじめてのおつかい」「風雲たけし城」 日本のテレビ番組が世界を魅了

   バラエティー番組「はじめてのおつかい」(日本テレビ系)が海外で大ヒット中。米・定額制動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」で2022年3月31日から配信している。

   日本産のバラエティー番組で、海外進出・ヒットを果たした作品は意外と多い。

ビートたけしさん(2015年撮影)
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世界165か国で放送された長寿番組

   「はじめてのおつかい」は、幼い子どもが1人で「おつかい」に挑戦するドキュメンタリー。1991年に放送開始、不定期でスペシャル番組として放送されている。日本で人気の高い番組だが、ネットフリックスでの配信が始まると世界中でも話題に。英・ガーディアン紙は2022年4月7日(現地時間)の記事で番組を紹介するとともに、イギリスでのリメイク決定を報じている。

   実は、世界で人気を集める日本発のバラエティーはこれまでにも輩出されてきた。日本ではすでに終了しているものの、長年に渡り愛されている番組も存在する。

   1997年に放送が始まったスポーツ・エンターテインメント「SASUKE」(TBS系)は、鍛え抜かれた肉体で高難易度のアスレチックに挑む番組だ。東洋経済オンラインが2015年6月26日に公開した記事によると、2005年に台湾、香港で放送。06年には米・ケーブルテレビ局で「Ninja Warrior」のタイトルで深夜放送が始まった。「世界165の国と地域でも放送され、現地制作は9か国に拡大している」。2022年現在も、世界中でローカライズ版が放送されているようだ。

近年になってリバイバルする作品も

   「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」(TBS系)は、1980年代後半に人気を博した視聴者参加型のアトラクション系バラエティー番組。TVerが運営するウェブメディア「Screens」が2017年12月4日に公開した記事によると、これまで世界159か国で放送実績があり、8か国で現地版が制作されている。

   その人気を受けてか、TBSは米・定額制動画配信サービス「Amazon Prime Video」で風雲たけし城を復活すると2022年3月30日に発表している。23年に全世界独占配信する予定だという。

   1990年代に放送された「料理の鉄人」(フジテレビ系)では、シェフが料理の腕を競った。アメリカ版である「Iron Chef America(アイアン・シェフ・アメリカ)」は、2005〜18年まで放送されている。スポニチAnnexの12年9月8日配信記事では、「アイアンシェフ」の名前で番組が復活(13年3月終了)することとともに、6か国でローカライズ化、78か国の国と地域で日本版が放送されたことを伝えている。

   22年1月20日、ネットフリックスは新シリーズ「Iron Chef: Quest for an Iron Legend (原題)」を22年に配信すると発表した。

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