プロレスはメイクだって勝負だ ラリアットされても落ちないぜ

【連載】アイスリボン・藤本つかさ 素顔の女子プロレス

   プロレスの試合中、メイクは崩れないの?

   汗だくになったら、すっぴんで試合するの?

   プロレスラーってどんなメイク道具使ってるの!?

   今週のコラムはそんな疑問にお答えします♪

つっかになるために欠かせないアイテム
レフェリー産休中の紫雷美央さん。現役時代はきつめのメイク
雪妃真矢選手。かわいいメイクとセクシーメイク
いつも感心しちゃう!夏すみれ選手
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マスカラ重ねづけ30倍

   さっそくですが、私が使用しているメイク道具はこちら。

   ※PRではありません

   ◆「メイベリン」のウォータープルーフマスカラ
どのメイク道具でもウォータープルーフは必須です!! ただしお湯ですぐ落ちるメイクは、レスラーはNG。だって試合中、生暖かい汗でメイク落ちちゃうもん。

   ◆リキッドアイライナーは「マジョリカマジョルカ」。
どんなに飛んでも跳ねても、ドロップキックしてもラリアットされても崩れません。ずっと愛用してます。必需品。

   ◆ファンデーションは「LOBAL」
肌がワントーン明るくなるのと、やっぱり落ちないところが魅力的。

   もう1つ。「SHISEIDOのスポッツ」。超オススメです!これは舞台用のファンデーションなので、しっかりした伸びない固いファンデーションです。

   私自身、プライベートからレスラーにギアチェンジする際のメイクのポイントは、やっぱり、目 。

   普段よりマスカラの重ねづけは30倍。マスカラしてる時の顔は見せられませんね(笑)。試合メイクだと、目の下にもアイライナーを引きます。

美を追求する3人のレスラー

「この人はすごい」

   メイクで影響を受けたレスラーは3人います。

   現在産休中のアイスリボンレフェリー、紫雷美央さん。それから現役レスラーの雪妃真矢選手と、夏すみれ選手。

   この3人は元々の「美」を徹底しながら、更に自分をきれいに魅(み)せる術を知っている。使用しているメイク道具は必ずといっていいほど、参考にしています。

   例えば、顔に大きなアザできた時、吹き出物ができたとき、クマがひどいときなどでも、この3人を参考にすれば安心。

   実は私もメキシコ遠征のときにアザだらけだったことがあったのですが、スポッツでカバーできました。

   ビフォーアフターはこちら(写真上が「アフター」)。


試合でできたあざをメイクで直しました

   そんな中、全くメイクをしないレスラーも。

   それは私の同期、星ハム子選手です。ハム子さんはファンデーションなど塗りません。目にアイライナーを引いて、つけまつ毛を付けて終わり。メイク時間約1分。

   そのつけまつ毛が大きいのです。


つけまつ毛が肩についてる星ハム子さん

   ある日、試合後に一緒に帰ってたら、ハムさんの肩に毛虫がついてました。

藤本「ぎゃーーー!!毛虫ついてる!」
ハム子「やだやだやだーーーー取って取って!」

   騒ぎ出す我々。しかしよく見ると......

   毛虫ではなく、ハムさんのつけまつ毛でした。

   こんなこともありました。

   ハムさんとシングルマッチをしていたときのこと。

   試合中、ふと顔を見ると、さっきと違って薄いメイクになっていたハムさん。気にしながらキャメルクラッチをしていたら、毛虫......ではなく、ハムさんのつけまつ毛がリング中央に張り付いていた!

   ハムさん、こんな暴露話ばかりでごめんね。

   大好きよ。

アジャコングメイクのすごさ

   試合メイクを紹介しましたが、プロレスラーとして特殊メイクをされているレスラーがいらっしゃいます!!

   尊敬してやまないアジャコング選手。


尊敬してやまないアジャコング選手(左)

   アジャさんのメイクは細部まで凝っていて、とにかくカッコいい! 試合の度にメイクアップしているのは、プロならでは。日常とは一線を越えた特別なメイクでした。

   私もいつかメイクして試合したいな。

   やはりレスラーたるもの、日々の練習による己の鍛錬と、自分の気持ちが高ぶるスイッチがどこにあるかを知ることが大切。その気持ちを保つために、メイクや髪型はプロレスラー形成の上で、欠かせないのです。

   いよいよ、休業前最後の試合となる5月4日横浜武道館大会が迫ってきました。

   私のカードは、藤本つかさ&星いぶき vs 中島安里紗&志田光。

   さて、今日も藤本つかさになるためにメイクをしますか。

藤本つかさhttps://twitter.com/tsukka0730
女子プロレスアイスリボン所属(https://iceribbon.com/
宮城県利府町出身。利府町観光大使。
東北福祉大学卒業後、広告代理店に就職。上京後、芸能事務所にスカウトされる。プロレスを題材とした映画「スリーカウント」出演のため、2008年プロレス団体アイスリボンの練習に参加したところからプロレスラー人生が始まる。
2015年アイスリボン取締役選手代表就任。18年には東京スポーツ新聞社制定女子プロレス大賞受賞。21年8月23日デビュー13周年を迎える。

【アイスリボン公式YouTube】
https://youtube.com/user/iceribbon
【藤本つかさ公式YouTube】
https://youtube.com/channel/UC_V0vfhOMxE9bCVvxjJ9JBw

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