「母との関係に悩む娘」へ捧ぐ よしながふみが描く「女の人間模様」5編

【明日のベストセラー(53)】

「気分に合わせて音楽のプレイリストを選ぶように、漫画も気分に合わせて楽しんでほしい」

   漫画のクチコミサービス「マンバ」(東京都港区)が、今この時期に読むのにピッタリな作品を紹介する「明日のベストセラー」。 5月は「母の日に読みたい家族を描いたマンガ」というテーマでピックアップする。

「愛すべき娘たち」
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「母」という、近すぎる存在を客観視できる

   第53回は、様々な女性たちを描いた5編からなる連作集「愛すべき娘たち」(著・よしながふみ)。第1話目に登場する母と娘、麻里と雪子の物語を中心に、ひどい男とばかり関係を持つ女子学生、誰にでも別け隔てなく優しくしてしまう女性など、立場も世代も違う女性たちの苦悩と人生が描かれる。

   「母とは何か」――最終話、娘・雪子が祖母の話を聞いたことで得た答えは、ぜひ自分の目で確かめてほしい。母という近すぎる存在を客観視する、よいきっかけとなる1冊だ。第1話はこちら

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