ドコモショップ「箱に名前記入」転売対策も空しく フリマサイトへ「黒塗り」出品

   ドコモショップではスマートフォンの割引販売時、端末の箱に客の名前を記入させることがある。2022年6月6日付「J-CASTニュース」がドコモ広報のコメントとして、iPhoneなどの新品を安く仕入れ、高額転売する行為への対策だと伝えている。

   しかし、対策を施されたはずのスマートフォンが、フリマサイトに出回るケースも...。

転売対策の効果は (写真はイメージです)
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「名前を記入されたので一部塗りつぶして発送します」

   「箱裏に小さくサインを記入しております」「利用者の名前が外箱にのみ記入あります」――。「メルカリ」上には、こうした言い回しで「箱に名前の記入がある」とされる「iPhone」が、記者が見たかぎり少なくとも10件、8月8日までに出品されている。8件はiPhone SE(第3世代)で、2件は「iPhone 12」だ。

   たとえばドコモショップで購入したという「iPhone SE 第3世代 64GB スターライト」。商品状態は「新品、未使用」ながら、「箱の裏面にフルネームの記入があったので、黒塗りさせて頂くか、そのまま残させて頂くかのご希望だけメッセージにてお願いいたします」と説明がある。

   「iPhone 12 64GB」では、「転売防止の為に本体箱裏面に名前を記入されたので一部塗りつぶして発送します」と書かれていた。このように、名前部分を塗りつぶして販売するケースが複数ある。

   メルカリでは8月8日19時現在、いずれもすでに売り切れだが、楽天グループのフリマアプリ「ラクマ」では箱に名前記入のあるiPhoneが3件、「販売中」の状態で見つかる。2件はSE、1件は「12」だった。

auショップでも対策?

   出回っている機種は、ドコモショップで販売されたものだけではない。メルカリでは、au(KDDI)で購入したという「Google Pixel6」を、箱に名前記入がある状態で出品する事例が、少なくとも4件ある。auショップでも、ドコモと同様の対策をしているのだろうか。

   J-CASTトレンドは、KDDI広報に取材した。全ショップで一律の内容の転売対策は定めていないが、各代理店の判断で「購入は1人1台まで」と制限を設けることはある。またKDDIとしては公式に把握していないが、各代理店の転売対策の取り組みの一環で、名前の記載を行わせている可能性はあると話した。

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