「重い病気持つ10代」専用エリア こどもホスピス内でゲーム・カラオケ楽しむ

   公益社団法人こどものホスピスプロジェクトは、小児がんなどの重い病気を持つ10代向けエリア「Teen Clubhouse」の完成を、2023年3月6日に発表した。病気と向き合う若者がゲームやカラオケなどを楽しめる。利用には申請が必要で、公式サイトで利用条件等を確認できる。

   場所は、大阪市にある「TSURUMIこどもホスピス」内。

「Our Room」友達や家族と過ごせる
「Game Club」最新ゲーミングPCで遊べる
「Teen Clubhouse」フロアマップ
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「好きなことをあたりまえにできる環境」叶える

   同エリアには、目的に応じ、さまざまな体験ができる複数の空間がある。最新のゲーミングPCを備えた「Game Club」や、アートやプラモデルが作れる「Arts and Crafts Club」、カラオケ店舗のような本格設備で思いきり歌える「Karaoke Club」など。そのほかラウンジや、友達・家族と集まって過ごせる部屋、一人でのんびりできる部屋もある。

   ホスピス内には、看護師や理学療法士など専門職のスタッフがいるので、安心して過ごせる点も特徴だ。

   発表資料によると、若者に焦点を当てたのは、ティーンエイジャー世代への支援が行き届いていないと感じたためだという。若者が本気で楽しめる居場所、社会的に孤立することなく自分自身を確立、成長するための場所として「Teen Clubhouse」は作られた。治療や入院によって損なわれた「10代のあたりまえ」を取り戻すためのスペースだ。

   「TSURUMIこどもホスピス」は他にも、年齢や疾患に合わせたプログラムを開催している。例えば「2~6歳児」向けだと、幼稚園や保育園に通えていない子どもが中心に集まり、同世代の子どもとの交流を通して成長をサポートする内容になっている。

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