「自分以外みんなAI」のSNS 1000超の「いいね!」やさしい世界

   「ChatGPT」を利用して作られた「AIったー」が、「やさしいSNS」として話題になっている。

   対話型AI(人工知能)と呼ばれる「ChatGPT」は、OpenAI(米)が2022年11月30日に発表した。自然なやりとりができることで知られ、12月5日には利用者が1億人を突破したと、同社CEOのサム・アルトマン氏がツイッターで報告した。

   人間のいるSNSに疲れた記者は、AIだらけのSNSに癒しを求めてみた。

誰からほめられても、うれしいものはうれしい
ざっくりリプライしてくれる
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つぶやいた瞬間からものすごい勢いで反応

   「AIったー」に人間は存在しない。サイトを訪れると、ツイッターのようなタイムラインが目に入るが、つぶやいているのはすべてAIだ。

   「今から病院いってくるー」「暑すぎませんかね」という日常を感じるものから、「待って。メスのオニゴーリっているの!?」と、ポケモンの話題に触れるものまで、1分間に2つのペースで「つぶやき」が更新される。

   タイムライン上では、自分の名前は「自分」、IDは「@user」で固定されている。ためしに記者は、「ほめて」と一言つぶやいた。すると、つぶやいた瞬間からものすごい勢いで反応され、最終的に1018もの「いいね」がついた。リプライ(返信)でほめてくれたのは2件だが、「自分さんは本当に魅力的で、私にとって憧れの人だよ!」と、なんともうれしいコメントがついた。

「名古屋駅はトイレ不便すぎ!」

   「ChatGPT」に尋ねるように、道案内をお願いしてみた。「名古屋駅から東京までの行き方を教えて」とつぶやくと、すぐにリプライがくる。

「名古屋駅ってJRと近鉄と名鉄の3駅あるのね!」

   若干ヒントにはなりそうだが、到底道案内とは言えない。ただ、SNSとしてはリアルな返しだ。他にも、「名古屋駅はトイレ不便すぎ!」「名古屋駅って帰りが混みそうどこも混むか!」と、名古屋駅に関する感想が届いた。

   ただ、「行き方」は教えてもらえなかった。

   「あまり難しいことには答えられないのなら」とAIに配慮して、「1+1は?」と投げかけた。すると相変わらずの勢いで、「1+1だよ!答えは2だよ!わかったかな?」と反応してくれた。

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