2024年 4月 27日 (土)

マツダ再生に向け軌道に乗る

コンセプトカー「マツダ颯爽/Mazda SASSOU」
コンセプトカー「マツダ颯爽/Mazda SASSOU」

  新車販売の低迷などから一時経営危機に陥っていた中堅自動車メーカー、マツダの再生が軌道に乗ってきた。過去最高の連結営業利益を記録した05年3月期に続き、06年3月期も最高益を更新する勢いだ。ただ、気懸かりなのは親会社である米フォードの極度の業績不振。フォードのリストラの行方次第では、経営戦略の抜本的な見直しを迫られる可能性もある。

  マツダが8月初旬に公表した06年3月期第1・四半期(4-6月)連結決算によると、期中の世界販売台数は27.8万台。前年同期を8%上回り、年度目標である117.8万台(7%増)の達成に向け、順調な出足となった。営業利益も同14%増の228億円で、同じく目標の900億円(9%増)を突破するペースとなっている。

業績回復の牽引役は「Mazda3」

8月25日に日本で発売された新型「マツダロードスター」。発売1ヶ月の累計受注台数は月間販売目標の5倍を超えた
  8月25日に日本で発売された新型「マツダロードスター」。発売1ヶ月の累計受注台数は月間販売目標の5倍を超えた

  業績回復の牽引役となっているのは、主力車種「Mazda3」(日本名・アクセラ)の輸出の好調だ。欧州、北米、豪州を中心に販売を伸ばし、単一車種で年産ベース32万台という量産効果が、高い収益性を生んでいる。
  マツダは05年からの2年間に主要市場で計16車種の新車を投入する計画を打ち出し、8月末にはフラッグシップカーともいえる「Mazda5」(同ロードスター)の7年ぶりのフルモデルチェンジにも踏み切った。今後も新車投入計画が予定通りに進展すれば、世界販売台数は07年3月期で125万台規模に達する見通しだ。

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