先進技術の自前開発はあきらめる
そんなマツダに影を落としているのが、発行済み株式の33・7%を握り、かつてはマツダ救済劇における「白馬の騎士」をも演じたフォードの失速だ。新型エンジンや次期小型車の共同開発を展開するなど相互依存は強まっているとはいえ、資金難から仮にフォードが保有株売却など関係清算に動くようなことがあれば、痛手は避けられそうもない。再生の過程でマツダは、資金のかかる環境など先進技術の自前開発をあきらめ、フォードにまかせた。そして、新車開発に経営資源を集中させてきたいきさつがあるからだ。
収益は上昇基調にあるとはいえ、今年6月末でマツダはなお378億円の連結欠損金を抱え、自己資本比率は15%台にとどまる。有利子負債残高も5281億円にのぼる。中長期にわたり開発負担の重い環境分野などに資金を注ぎ込むゆとりはない。