2024年 4月 26日 (金)

オシム「負けてもいい」 実はマスコミ批判だった

   イビチャ・オシム新監督率いるサッカー日本代表が2006年8月9日の「トリニタード・トバゴ戦」で始動する。試合前日の記者会見で、オシム監督が「敗北は最良の教師」と発言したことが、ネット上で波紋を広げている。発言のウラには、目先の勝利を求めすぎるマスコミへの批判がこめられている、というのだ。

   オシム監督は06年8月8日の記者会見で、「勝つことと同時に分析も大事。(中略)勝つとかえって大事なことを見落とすことがあるが、負けて内容がいいということもある。『敗北は最良の教師』という言葉がある」などと発言し、勝敗よりも試合内容にこだわる姿勢を示した。

ネット上では「負けてもいい」発言に冷ややかな反応

SNSのmixiでは、オシム監督に関連するコミュニティが多数ある
SNSのmixiでは、オシム監督に関連するコミュニティが多数ある

   この発言をスポーツ各紙は、大きく取り上げた。スポーツ報知は「注目の就任初戦。勝ち負けより大事なことがある」と評し、サンケイスポーツも「長期スパンを考えた上での選手に対するメッセージ」と前置きし、「内容が伴わない1勝より、敗戦で課題が明確になる方がいい」と評した。オシム監督の発言に好意的だ。
   スポーツニッポン日刊スポーツも含め、スポーツ各紙は「負けても将来につながればいい」ともとれる評価をしている。

   しかし、対照的にネット上ではオシム監督の「負けてもいい」発言に冷ややかな反応を示している。    2ちゃんねるでは、

「やる前から、負けて得るものがあるとか勝って当たり前と思ってる人は、その考えを捨てて欲しいとかなんか言い訳が多すぎてウザイ」
「負けたらまけたでまたオシム語録でカバーできると思ってるから勝敗なんてどうでもいいんだと思う」
「オシムのインタつまんない。言葉尻とらえてばっか。年中揚げ足取りと嫌味ばっか言ってるの?この爺さん」

   と、冷ややかだ。そして、そんなオシム監督の「知将」のイメージを強化することに違和感を感じるというカキコミも多数ある。

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