2024年 3月 28日 (木)

週刊新潮が書いた「裏金疑惑」 「具体的反論なし」朝日の不思議

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   週刊新潮が書いた「裏金疑惑」に対して、朝日新聞社が抗議した。ただ、具体的反論がなく、訴訟の構えもみせていない。事実とすれば大変なことなのに、朝日の対応は実にあっさりしている。なお、同社では、「定期的な税務調査を受けている最中」として、コメントを控えている。

どこがウソで間違っているか明かさない「抗議」

週刊新潮に抗議した朝日新聞社
週刊新潮に抗議した朝日新聞社
「新聞社は、正義の立場で、官庁の裏金を暴く記事を書いています。それがもし、自分のところで裏金作りをしているとしたら、みっともなくて会社が潰れてもいいぐらいの話ですよ」

   朝日新聞社のある記者OBは、「新聞の倫理」について、こう語る。つまり、記者が裏金作りをしていたとしたら、読者に対する背信行為ということだ。

   週刊新潮は2008年12月4日発売号で、朝日がそんな重大な「裏金作り」をしていたと報じた。記事によると、同社幹部が支局長時代にカラ出張で裏金を捻出していたといい、国税当局が内輪の飲み会などに使われたとして調査している、というものだ。その金で、芸者を呼んで高級料亭で支局の忘年会を開いていた疑いまであるというのだ。流用されたのは、取材交際費の「社外連絡費」だという。

   この記事、どこまで本当かまったくはっきりしないが、事実とすれば大変だ。朝日側も12月5日付朝刊社会面で、「週刊新潮に本社が抗議」という記事を出した。東京本社版だと、この見出しは1段のベタ扱い。それも、右下の見えにくいところに、わずか18行で書かれている。

   内容も、「事実と異なる記述が多数含まれ、当社並びに当社員の名誉・信用を著しく毀損し、人権を侵害するもの」などとしながら、どこが事実と異なるのか具体的な指摘がない。前出の朝日OBも、「ここがウソとも書いていないし、法的措置を取るとも言っていない」と、その弱腰ぶりに疑問を投げかける。

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