「演出は初めから決まっていた」 大家族の母がフジテレビ批判

2010/1/25 21:12

   10人の子どもがいる大家族の母親が、フジテレビの番組で事実でない演出があったとブログに書いて、ネット上で論議になっている。ホームステイした中国人少女のストーリーが、初めから台本で決まっていたというのだ。フジテレビでは、ロケ取材で起こったことを放送したと説明するが、結果として家族に配慮が十分でなかったと謝罪している。

   ブログでフジテレビの「演出」を指摘したのは、熊本県在住で大家族の母親としてテレビ出演も多い岸信子さん(54)。子どもは、7男3女おり、夫と自らの母親の家族13人で暮らしている。家事を切り盛りしながら、地元のくまもと県民テレビのサイトなどで家族を巡るエッセイも書いている。

「番組スタッフが忘れた『台本』見つけた」

過剰演出を訴えたブログ日記
過剰演出を訴えたブログ日記

   岸さん一家を取り上げたのは、フジが2007年6月19日に放送した「世界びっくり人間! ニッポン(珍)滞在記」だ。番組サイトでは、中国雑伎団の17歳の少女だったリー・ナンさんが、日本の大家族と一緒に暮らして様々な衝撃を受けながら、日々の生活から得るものをつかむと紹介されている。

   信子さんは、「お母さん大学」のサイトに09年12月17日に書いたブログで、テレビ出演に関して、「苦い思い出があります」と切り出した。「世界びっくり人間!」の取材を受けて、数日間リーさんと家で過ごした後、番組スタッフが忘れた「台本」を見つけたというのだ。

   そこには、「けんかするこどもたち」「一人孤立するリ・ナンちゃん」といった書き込みがあったほか、リーさんの日記内容もすでに書いてあったという。信子さんは、「いやな感じ」がして、子どもたちに見せないようゴミ箱に捨てた。ところが、放送が始まると、「いやな感じ」は的中してしまった。

   リーさんは、初日から子どもたちと仲良くして、笑っていた。しかし、番組では、うるさい大家族に面食らい、イヤだと苦しんだと紹介されていた。実際は、スタッフがリーさんの体操の練習を見に行くよう子どもたちに促したのに、リーさんが子どもたちの邪魔で集中できなかった、とした。また、スタッフがわざとドアを開けないようにしたのに、子どものせいとウソをついて、けんかを仕向けたともいう。

(続く)



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