指定避難所35か所が津波に襲われた

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   災害の際の指定避難所のうち、岩手県内だけで少なくとも35か所が今回の津波によって浸水していたことが分かった。岩手日報社の調査。三陸沿岸自治体に津波防災対策や街づくりの抜本的な再構築を迫っている、としている。

   分かっているだけで、釜石(11か所)、陸前高田(8)、宮古(7)、大船渡(6)、山田(2)、野田(1)の6市町村の避難所が浸水した。沿岸12市町村の344避難所の約1割に上る。数はさらに増える見込みだ。

   釜石市では、浸水予測の範囲外に建てられた鵜住居地区防災センターが2階まで浸水、避難した約50人が死亡した。陸前高田市では、2次避難所に指定していた市民体育館が津波に飲み込まれ、避難者の多くが今も行方不明のままだ。

   1896年(明治29)の明治三陸大津波、1933年(昭和8)の昭和三陸大津波といった過去の津波を基に自治体が想定した避難対策も、高さ10メートルの大防潮堤も、今回の大津波から住民を守り切れなかった。

   山田町の佐藤勝一副町長は「今回の津波は、過去の津波到達地点より高い場所にあった避難所にさえ届いた。国全体で津波防災の方向性を考えないといけない」と訴えている。

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