2024年 4月 26日 (金)

結婚はしないが、ウェディングドレスは着てみたい 「一人結婚式」が30、40代女性に大ウケ

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   結婚願望はないけど、ウェディングドレスは着てみたい――そんな望みを叶えるサービス「ソロウェディング」が今、アラフォー女性にウケている。

   もとは京都の旅行代理店が始めたサービスだったが、ウェディング写真を得意とする写真館が次々追随、全国に拡大中だ。

  • アラフォー女性が「お姫様」に(画像はイメージ)
    アラフォー女性が「お姫様」に(画像はイメージ)
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「お姫様気分になれます」

   パートナーがいなくても、ヘアメイクやスタイリストの手で美しくなり、ウェディングドレスを着た状態でカメラマンに撮影してもらう。それがソロウェディングだ。

   「ソロウェディング」という言葉を作ったのは旅行代理店「チェルカトラベル」(京都市中京区)。2014年6月にサービスを始めた。14年後半ごろからマスコミなどで頻繁に取り上げられたこともあり、担当者は「おかげ様で申し込まれるお客様は増えています」と明かす。

   ただドレスを着るだけではない。2日にわたるスケジュールは、ドレスフィッティング、フラワーデザイナーとのブーケ作成など撮影前から盛りだくさん。撮影後もエステやスタッフとの食事など多様なオプションを付け、旅行代理店ならではの仕掛けをこらした。「あくまでも旅行の一環として(プランを)作っています」「お姫様気分になれます」と言うだけあり、1人でも十分に楽しめる内容となっている。

   主な利用者は30代後半から40代の女性。15年2月からは50歳以上を対象にしたプランも始め、未婚者やシングルマザーらの支持を集める。料金は最低でもおよそ30万円と安くはないが、担当者は「決して高くはありません」といい、15年初めのサービス値上げ後も、申込者は増える一方だという。

   カップル専用アプリPairy(ペアリー)を運営するTimers(東京都渋谷区)は15年4月、ソロウェディングに関する意識調査結果を発表した。それによると、言葉自体を知っていると回答した人は16%に留まるものの、「良いと思う」「興味がある」とポジティブな回答を寄せた人は男女ともに60%を超えた。恋人がいる女性でさえも、約50%が「興味がある」と答えている。

   自分の綺麗な姿を見たい、それを形として残したいという女性の潜在的欲求は強いようだ。

写真館はサービスをウェディングドレス姿での写真撮影に絞る

   ソロウェディングは全国に「追随者」を生んでいる。その代表格が写真館だ。サービス内容をウェディングドレス姿での写真撮影に絞り、値段も抑えた。

   浜松市や名古屋市にスタジオを持つ、ある写真館は、チェルカトラベルのサービス開始に刺激されてソロウェディングを始めた、と明かす。写真撮影がメインで、値段も15万円ほど。客の一部はパートナーや友人を連れてくるといい、「カジュアルに、『一緒に写真に写ろう』くらいの感覚だと思いますよ」と語った。

   マスコミ報道で興味を持ったという茨城県のある写真館は、スタッフの伝手を頼って独身女性や知り合いにリサーチ。約14000円という手頃な値段でソロウェディングプランを作った。もちろんプロのヘアメイクやカメラマンも揃える。

   訪れる客は40代の独身女性がメインで、いわゆる「キャリアウーマン」も多い。「『とにかく自分が満足したい』人が多い印象です」と話している。

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