2024年 3月 28日 (木)

「東大コンパで泥酔死亡」責任は誰に? 「両親が1.7億円賠償請求」めぐり論議

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   泥酔して死亡した東大生の両親が、コンパに参加した21人に総額約1億7000万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。飲み過ぎたのは自己責任ではないかとの声も出て、ネット上で論議になっている。

   「こんな目に遭うのは、息子を最後にしたい」。父親(52)は、2015年7月22日の会見で、涙を拭いながらこう訴えた。

  • 自己責任論も出て…(写真は記事と関係ありません)
    自己責任論も出て…(写真は記事と関係ありません)
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ネットでは「寝てると思ったのでは」との声も

   東大のテニスサークルでは、隅田川花火大会前日の12年7月27日18時ごろから、東京都内の隅田公園で場所取りを兼ねたコンパを行った。OBも含めて約40人が参加し、亡くなった当時2年生の男子学生(21)は、そこでコンパ長を務めた。

   コンパでは、参加者が車座となってフォークダンス「マイムマイム」を歌い踊り、一区切りしたところで誰かが中央に出て焼酎「大五郎」をラッパ飲みする「マキバ」というサークルの伝統行事をしていた。参加者は、大五郎のうちアルコール度数が最も高い25度の焼酎を飲んでいた。残った焼酎は、コンパ長が飲み干すのが慣例になっていたともいう。

   男子学生は、21時ごろから大量に焼酎をあおって計1.1リットルも飲み、1時間ほどして意識を失い昏睡状態になった。翌日2時に参加者が気づいて救急車を呼んだが、到着する2時間前にはすでに急性アルコール中毒で死亡していた。報道によると、男子学生は、意識を失ったときに失禁したが、参加者がズボンを脱がせて離れた場所に寝かせていたという。

   両親は、助けずに4時間も放置したとして、1年生を除く参加者31人に解決金の支払いを求め、うち10人は1人240万円の条件で和解した。しかし、21人は、「法的責任はない」として和解に応じず、両親が今回提訴に踏み切った。

   コンパの参加者に高額賠償を求めたことについて、ネット上では、疑問や批判の書き込みも相次いでいる。

「皆酔っ払いで他人の状況は把握無理だろ」「酔いつぶれたなら寝てると思って放置されるんじゃないの」
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