2024年 4月 27日 (土)

「妊娠米」フリマで大ブーム 医学的根拠ゼロでも売れるワケ

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   妊婦が普段使っているものには、女性が妊娠しやすくなる「菌」が付いている――。そんな迷信のもと、普通の米が「妊娠米」と名付けられて高値で売買されるケースが続出している。

   医学的な根拠が認められているものではないが、妊娠米を買い求める女性は意外にも後を絶たない。さらには、不妊に悩む女性の切実な思いを利用し、妊娠米を「小遣い稼ぎ」に利用するような動きもある。

  • 妊娠米を購入する女性の心理は…
    妊娠米を購入する女性の心理は…
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「お腹を撫でて妊娠菌をたっぷりつけて...」

   「お米と共に妊娠菌をお届けいたします」――。大手フリマアプリ「メルカリ」では、こんな売り文句で数多くの妊娠米が販売されている。いずれも、妊婦の「菌」が付いているという迷信を除けば、どこにでもある普通の米だ。

   値段は、おおよそ1合あたり500円ほど。なかには、6人の子持ちだという点をアピールし、「強烈菌付妊娠米」とうたって出品するケースもあった。実際に出品された妊娠米の販売ページをみると、

「私の周りの友達が妊娠米をもらって8人妊婦なうです」
「ご購入頂いてから私が一合ずつ密封袋に入れて、お腹を撫でて妊娠菌をたっぷりつけてから発送させて頂きます」

といった文章が並んでいる。そのほか、出品者が妊婦であることを証明するためか、母子手帳や膨らんだお腹の写真を掲載しているケースもあった。

   当然ながら、妊娠米は迷信に基づいたもので、医学的な効果が認められているものではない。だが、これが意外にも不妊に悩む女性の間で売れているのだ。

   実際、「メルカリ」で過去の出品履歴を見ると、少なくとも数百件単位で妊娠米の売り買いが成立した例が見つかる。販売ページのコメント欄やツイッターには、

「妊婦さんからお米貰った。妊婦から米を貰うと妊娠するジンクスがあるらしい」
「妊娠米を始めてよかったと思います」
「一度試してみたいです よろしくお願い致します」

といった声が相次いで出ている。

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