2024年 4月 16日 (火)

イシグロさん受賞する→SF・ミステリが売れる!? 「早川書房」注目でツイッターお祭り騒ぎ

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   2017年のノーベル文学賞が日系英国人の作家、カズオ・イシグロさんに決まったことで、一躍「時の人」ならぬ「時の会社」となっているのが、イシグロさんの著作の日本語版を刊行している早川書房だ。

   ツイッターでは、受賞直後から公式アカウントが歓喜の声を上げ、その後も相次ぐ注文に大忙しの社内の様子を繰り返しつぶやいている。また、早川書房といえば「SF」「ミステリ」ということで、読者からはノーベル特需からの波及効果を期待する声も......。

  • 早川書房の公式ツイッター
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そのとき、社内には歓声が上がった

「会社内に歓声が!」
「カズオ・イシグロがノーベル文学賞受賞! おおおおおおめでとうございます!!!」

   イシグロさんの名前が中継で読み上げられた10月15日20時、早川書房の公式アカウントのひとつ「早川書房 翻訳SFファンタジイ編集部」(@hykw_SF)が、興奮気味に喜びのツイートを書き込んだ。これに少し遅れて、早川書房全体の公式アカウント(@Hayakawashobo)からも、「カズオ・イシグロさんがノーベル文学賞に輝きました! 本当におめでとうございます!!!」とのつぶやきが投稿される。

   2000年代以降、イシグロさん作品の邦訳は、いずれも早川書房から出版されている。過去の作品の文庫版も現在は早川から出ており、その関係は深い。

   ツイッターでは、その後も上記の公式アカウントから、

「『カズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞に沸く編集部では、中の人が動揺してあわわと言っている横で、担当編集者が冷静に取材に対応していたとのことです。早川書房編集部からお伝えしました』」(翻訳SFファンタジイ編集部)
「弊社で増刷するということが速報になってる!」(翻訳SFファンタジイ編集部)
「こちらの映像(※編注:NHKニュース)では、知っている人(まあ同僚です)がたくさん出ている......(喜)は映りこんではいなかったようです」(早川書房)

など、大はしゃぎの様子が実況中継され続けている。

河出や国書からもお祝いのツイート

   こうした早川書房に対して、同業他社からもお祝いのツイートが。河出書房新社からは、「河出も動転したい...... 早川書房さんおめでとうございます!」。また、「早川書房さんおめでとうございます! いやカズオ・イシグロさんだった」と投稿したのは国書刊行会だ。さらに本の雑誌社からは、「早川書房がノーベル文学賞で騒いでいる隙に(おめでとうございます!)、神保町ブックフェスティバルでの売上第1位を虎視眈眈と狙っている」。いずれも早川と同じく、通好みで知られる出版社だ。

   また、盛り上がっているのはSF・ミステリ界隈だ。早川書房と言えば「ハヤカワ文庫SF」「ハヤカワ・ミステリ」など、この方面に強い出版社として知られている。すでに早川書房は著作の増刷を決めるなど早くも「経済効果」が出ているが、SF作家の野尻抱介さんが

「今回の特需で早川書房が潤えば、採算性の低いSFにもトリクルダウンが期待され...(ぼんやり)」

とツイートしたのをはじめ、マニアからは自ジャンルへの波及効果を期待する声が相次いだ。

「カズオ・イシグロがノーベル文学賞を受賞する→早川書房が大増刷祭りになる→とっても儲かる→いろいろ余裕が生まれる→SFも増産祭り、復刊祭りになる→ぼく、よろこぶ win-winじゃないか...!」
「ノーベル賞で早川書房が好調になって、その影響でSF、ミステリ本バンバンだして欲しいし、復刻もしてほしい」
「早川書房さんめでたい!!!いっぱい売れて!!!そしてカズオ・イシグロ以外にも翻訳SFファンタジーたくさん出して!!!!!」
「カズオ・イシグロがノーベル文学賞をとる→日本でコツコツ翻訳していた早川書房大歓喜→小さな書店やTSUTAYAのロードサイド店舗にも早川書房のカズオ・イシグロ作品が並ぶように→それをきっかけに徐々に書棚を侵食していく早川書房の本→気がつけば小さな書店にもハヤカワポケミスが並ぶように」
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