こんにちは。カピィのフジモト&オオハシです。自分が本当にやりたい仕事は、こんなんじゃない――。理想とのギャップを抱えながら毎日職場に通うのは、とてもストレスがたまりますね。でも、「天職」との出会いは、日々の仕事の中で、意外な形で出会う人が多いような気がします。理想も大切ですが、今、目の前にあるニーズに応えながら挑戦していくことで、自ずと道が開けることもあります。

唐突ですが「くちこ」という高級珍味をご存知でしょうか。ナマコの卵巣で、三角形にして干した「干くちこ」がよく知られています。以前行ったおすし屋さんでは、半干しの、ものすごい厚みのあるくちこが出ました。店主によるとそれは「日本一厚いくちこ」で、70歳を過ぎた能登在住のおばあちゃんが作っているものだそうです。
通常の作り方では干している途中で落ちてしまうので、こんなに厚みのあるくちこを作れるのは、日本でもそのおばあちゃんぐらいしかいないのではないか、という話でした。しかも、くちこ作りは、そのおばあちゃんの本業ではないというから驚きです。
店主は、たまたま漁港で見事なくちこを見つけて、そのおばあちゃんの存在を突き止め、それを発展させたオリジナル商品を一緒に開発したそうです。日本で2軒のお店にしか提供されていませんが、「鮨屋をやるより、そっちを覚えた方が儲かりそう」と言うぐらいの市場価値の高い物です。店主は、そのおばあちゃんを誰にも渡したくないと言います。
おばあちゃんは70代にして才能を見出され、日本一になったわけです。いつ、どこにビッグな転機が潜んでいるのか、わかったもんじゃないですね。本人は意外に淡々としていて、引退をほのめかしているそうですが…。
(続く)
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