休職中の社員が元気になってきたこと自体は、とても喜ばしいことだ。しかし、あまりに元気すぎて「本当に病気なの?」という状態であれば、協力している同僚も穏やかではない。ある会社の休職者は、社員寮で難関の「公認会計士」の試験勉強をしているらしい。
――総合商社の人事担当です。入社3年目の男性社員のA君は、半年ほど前に「うつ病」と診断され、現在病気休職中です。A君は会社の寮に入っているのですが、寮の管理人と話をした際に、彼についての話を聞きました。
「休職中と聞いていますけど、元気そうですよ。食欲も普通にあるようだし、外出もしています」寮に入っている同期に確認したところ、どうやらA君はいま、公認会計士の資格取得を目指して熱心に勉強しているようです。資格の学校にも週に3日ほど通っているとのこと。廊下ですれ違った時に「体調大丈夫か?」と声をかけたら、
「いやー、いま勉強が佳境でさ。毎日大変だよ。体調は良くなってきた」と笑っていたそうです。休職期間はあと半年間残っていますが、いま考えると長すぎるし、公認会計士試験のタイミングを見越した計画的なものだったような気がしてきました。
本当に病気かどうかも分からないような社員に対して、会社はどう対処したらいいのでしょうか? 担当業務とは言え、社員のことを考えていろいろ対応しているのが空しくなります――
(続く)
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