病気休職者が「資格試験」の勉強を熱心にしています!

2009/9/ 1 09:38

   休職中の社員が元気になってきたこと自体は、とても喜ばしいことだ。しかし、あまりに元気すぎて「本当に病気なの?」という状態であれば、協力している同僚も穏やかではない。ある会社の休職者は、社員寮で難関の「公認会計士」の試験勉強をしているらしい。

>>ヨソでは言えない社内トラブル・記事一覧

「いやー、いま佳境でさ。毎日大変だよ」

――総合商社の人事担当です。入社3年目の男性社員のA君は、半年ほど前に「うつ病」と診断され、現在病気休職中です。A君は会社の寮に入っているのですが、寮の管理人と話をした際に、彼についての話を聞きました。

「休職中と聞いていますけど、元気そうですよ。食欲も普通にあるようだし、外出もしています」
   寮に入っている同期に確認したところ、どうやらA君はいま、公認会計士の資格取得を目指して熱心に勉強しているようです。資格の学校にも週に3日ほど通っているとのこと。廊下ですれ違った時に「体調大丈夫か?」と声をかけたら、

「いやー、いま勉強が佳境でさ。毎日大変だよ。体調は良くなってきた」
と笑っていたそうです。休職期間はあと半年間残っていますが、いま考えると長すぎるし、公認会計士試験のタイミングを見越した計画的なものだったような気がしてきました。

   本当に病気かどうかも分からないような社員に対して、会社はどう対処したらいいのでしょうか? 担当業務とは言え、社員のことを考えていろいろ対応しているのが空しくなります――

(続く)

尾崎 健一(おざき・けんいち)

臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て、2007年に独立。ライフワーク・ストレスアカデミー代表として企業のコンサルティングを行いながら、秋田大学医学系研究科で自殺予防の研究に携わっている。『ケーススタディ 認知行動カウンセリング』(至文堂)に執筆者として参画。共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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