「カッコいい会社」から「カッコいい生き方」へ

2010/1/13 09:57

   昨(2009)年末、猪瀬直樹氏と対談した際に、いろいろと面白い話を聞いた。

   作家、東京都副知事として活躍中の氏だが、若い頃からずっと順風満帆だったわけではない。特に、学生運動のせいで就職活動をしないまま卒業してしまい、その後えらく苦労したらしい。僕も知らなかったけれど、今で言う“既卒問題”というのは40年前から存在したようだ。

>>29歳の働く君へ・記事一覧

団塊の世代には一貫した「価値観」が感じられない

   面白いのは、同級生で一緒にデモしていたような連中が、裏ではちゃっかり就職活動をしていて、新聞社や電機といった大企業の内定を手に入れていたこと。

「(学生運動とはいえ)真面目にやってた人間をつまはじきにして、いい加減な人間を採るなんておかしいよ」

という言葉には激しく同意したい。

   一方で、当時の学生たちにとっても、学生運動というのはしょせん流行りのファッションに過ぎなかったのだろう。いや、ひょっとすると、就職自体もファッションだったのではないか。

   僕のような積極的流動化論者に対して、この世代にはとかく批判的な人間が多いが、彼らの口から日本型雇用の明確な意義のようなものを聞いたことはただの一度も無い。何を目指しているのかも言わない。せいぜい、

「オレは仕事に命をかけてるんだ」

的な精神論くらいだ。しかも、ぶっちゃけ命かけてそんなもんですかと言いたくなるような人が多い。

   そもそも客観的に見て、団塊の生き方というのはよくわからない。死人が出るほど大暴れしながら、大企業に続々と就職し、長時間残業や全国転勤で与えられる仕事をこなしつつ、バブル崩壊後の50代は保守化して既得権にしがみつく。

   こういう姿勢からは、一貫した姿勢とか価値観のようなものはまったく感じられない。まだ「赤旗一筋30年」とか言ってる人の方が(バカには違いないが)筋が通っている気がする。

(続く)

城繁幸(じょう・しげゆき)

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
7割は課長にさえなれません7割は課長にさえなれません

PHP研究所 2010-01-16
売り上げランキング : 1357

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
がんばろう日本
がんばろう日本
がんばろう日本 詳しくはこちら

今旬ワード

スポンサードリンク

他の言語

J-CAST会員サービス

注目情報

テレビでお馴染み、あのセンセイが登場!

メタボ・酒・タバコ… 現代人を悩ます身体のトラブル、どう改善する? あの木下博勝先生が動画で解説!

ブログ'

バレンタインに変種チョコ

ただのチョコレートではちょっと惜しい?おもしろ変わり種のチョコ食品を集めました!

ブログ'

●●御用達プレゼント!

姉妹サイト「東京バーゲンマニア」では毎月プレゼントが!ご応募待ってます。

ブログ'

おすすめワード

【スポンサードリンク】

関連サイト

東京バーゲンマニア

セール、クーポンから新商品情報まで、その日に使える掘り出しもの情報満載!

東京バーゲンマニア
このページのトップへ