働く人に年次有給休暇を与えることは、法律に定められた使用者の義務です。だからといって、周りの人たちへの気づかいもなしに、休んで当然のような態度でいると、休みの間に気持ちよくフォローをしてもらえなくなります。
洋子さんは、仲のよい学生時代の友人と、飛び石連休の時期に長期間の旅行に行くことになりました。しかし、そのためには休日に挟まれた平日に有給休暇を取らなければなりません。このような場合、どのように切り出せば上司からの印象を悪くせずにすむのでしょうか。
A.大変申し訳ありませんが、今度の金曜日にお休みをいただいてもよろしいでしょうか?
B.ご相談したいことがあるのですが・・・。今度の金曜日、旅行に行きたいのですが。
C.今度の金曜日に有給を取らせていただきたいです。
分かりましたか? 答えはAです。有給休暇は労働基準法で「使用者は・・・与えなければならない」とされていますが、休んで当然という態度は控えたいもの。休むことにより何らかの迷惑をかけて申し訳ない、という気持ちを表すことが大切です。
周囲の人を気づかい、場に合わせた言葉選びをしましょう。有給休暇は与えられた権利とはいえ、休むことで職場の他の人に何らかの負担をかけることになるかもしれません。そうしたことをふまえ、最初にお詫びの気持ちを表しましょう。そうすれば上司も、あなたの要望を快く聞き入れやすくなるはずです。
ポイント2:「クッション語」の法則速やかにムダのない言葉で申し出ましょう。仕事に差支えがなくても「お休みをいただきます」ではなく、「お休みをいただいてもよろしいでしょうか?」と伺いを立てるのが社会人のマナー。また、Cのように「有給」という言葉を使うと、権利を主張しているようにも受け取られますので、「お休み」という言葉で十分です。
なお、いつ休暇を取りたいと明確に決まっていることなので、Bのような「ご相談したいことがあるのですが」というフレーズは意味がありません。
(続く)

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