2024年 4月 20日 (土)

ツイッターの利用「大学生が中心」ってホント!?

   先日、現役の大学生と話す機会がありました。

3月に富士通総研が「ツイッターの利用は大学生を中心とした若年層の利用が多い」との調査結果を発表しましたが、実際にはどうなのでしょう。

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暇つぶしの方法は他にもある

「ツイッターは、やってる人もいるし、まったく興味のない人もいるといった感じです。ミクシィや2ちゃんねる、モバゲー、プロフも同じですね」

   意外や冷静な反応です。よくよく話を聞いていると、その理由もわかってきました。

   彼らは物心ついた時からケータイやPCが当たり前にあった世代。それなりにコンテンツも利用してきています。

   だから、自分にとって居心地が良いとか、利用価値があるサイトやサービスを、その時々の都合によって使い分けているようなのです。

   趣味性の強いコアな話題だったら、ミクシィのコミュや2ちゃんねるの当該スレッド。ファンサイトでお気に入りのアーティストや芸能人の動向を知ったりと、一カ所に留まることがありません。

   そうした都合に合わせて選択するサービスのなかに、ツイッターが入っている10代もなかにはいる、ということなのでしょう。

「富士通総研の調査では10代の利用、MMD研究所の調査では暇つぶし目的が1位だっんですか? うーん、暇つぶしにゲームやってるのもいるし、音楽を聴いてるのもいるし…。ツイッターで暇つぶしって、ピンと来ないですね。自分の周囲にはいないですし」

   その理由として大きなものが、知らない人とコミュニケーションを取るよりも、友人、知人とメールや電話で連絡し合うことのほうが重要だし、機会が多いということ。

   年齢を重ねていけば、利用の理由も変わってくるのかもしれません。

   さまざまなサービスやコンテンツを使い慣れた若い世代。掲示板やSNS、ブログを超えて人気を集めるサービスの発想が、彼らのなかから登場するのも、そうは遠くないでしょう。

井上トシユキ


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井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
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