稼げる人は「仕事の切り上げ」の見極めがうまい

2010/6/10 11:39

   「お先に失礼します」――自分よりも早く職場を出る人を見たら、あなたはどう感じますか? 昔は、他人より早く仕事を上げて帰ることに「罪悪感」を感じたものです。特に若手社員のうちは、先輩が仕事をしているのに先に帰るなどもってのほかと言われて、無理やり仕事をしていました。

>>「稼げる人」の仕事術・記事一覧

成長期には「長時間労働」の必然性があった

   かつて残業が美徳とされたのには、理由があります。高度経済成長期には仕事が無尽蔵にあり、働けば働くほど業績が上がったので、労働時間が長いことが会社に貢献すること、自分が出世して給料が上がることとイコールだったからです。

   また、若手社員が仕事を覚えるためには多くの経験が必要で、何も知らない素人が一人前のプロになりたければ、先輩たちよりもこなす仕事を増やすべきだという考えもありました。

   これらの考え方は、高い専門性とハードワークと引き換えに高給で処遇しているコンサルティング会社や、成長分野で激しい競争をしているベンチャー企業などにおいては、いまだに有効な部分も残っています。

   そういう会社であることを承知で、高い報酬や貴重な経験を積むためにその環境に飛び込んだ人に対して、他人がとやかく言う必要もないでしょう。日本には会社が嫌なら辞める自由があるのです。

   一方で、業績が伸び悩んでいるのに、相互牽制によって職場を出にくい雰囲気を醸成し、労働時間をダラダラ延ばしている人たちがいまだにいます。しかし時代は変わったので、会社にいる時間が長いほど貢献しているとはいえず、コストを考えれば、むしろ逆の評価を受けるようになっています。

(続く)

高城幸司(たかぎ・こうじ)

1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。「高城幸司の社長ブログ」
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