「接待ゴルフ」で休日出勤手当はもらえないのか

2010/9/ 3 11:30

   会社の経費削減が進む一方で、社員の業績アップへの圧力は強まるばかり。営業担当が自腹を切ってクライアントを接待するケースもあるようだ。ある会社では若手営業マンがクライアントとの休日ゴルフに疲れ、「せめて仕事と認めてもらえないか」と考えている。

>>ヨソでは言えない社内トラブル・記事一覧

送迎のガソリン代もバカにならない

――広告代理店に勤めている30代男性です。営業を担当しています。クライアントの重役さんとのゴルフにハマっており、なんとか抜けられないか思案しているところです。
   その重役さんには、営業成績が上がらないときに、ずいぶん助けてもらいました。仕事のあとに飲みに連れていってもらい、つい悩みを漏らしたとき気晴らしにと誘ってもらったのがゴルフでした。
   最初のうちは数カ月に1回だったのですが、そのうち回数が増え、この春は隔週ペースに。最初のうちは上達するのが楽しみでしたが、ここのところ仕事も忙しくなり、休みの日はゆっくりしたいと思うようになりました。
   また、重役さんの知り合いを含めて参加メンバーを自家用車で送り迎えをするのですが、ガソリン代や高速道路代などの負担もバカになりません。とはいえ、付き合いを断ることで仕事も給料も減ってしまうのが恐ろしいです。
   そんな折、上司に「ちょっと疲れているようだな」と声をかけられたので、事情を話したところ、

「そんなにムリして付き合わなくてもいいんじゃないか。できる範囲でいいよ」
と言われてしまいました。
   一方、友人は「そりゃひどいな。どうみても『サービス(賃金不払い)休日労働』じゃん。労働基準監督署に訴えるべきだろ」と言います。せめて休日出勤にカウントしてもらい、休日手当や振替休日をもらえたら助かるのですが、そんなことは不可能でしょうか――

(続く)

尾崎 健一(おざき・けんいち)

臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て、2007年に独立。ライフワーク・ストレスアカデミー代表として企業のコンサルティングを行いながら、秋田大学医学系研究科で自殺予防の研究に携わっている。『ケーススタディ 認知行動カウンセリング』(至文堂)に執筆者として参画。共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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