2024年 4月 24日 (水)

職場でノンアルコール・ビール? それってマズイでしょう

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   ある調査によると、同僚がランチと一緒にノンアルコール・ビールを飲んでいても「気にならない」と答えた20~40代のビジネスパーソンは、35.9%にとどまった。やはりまだまだ少数派のようだ。年代によっても考え方に違いがあるかもしれない。

   ある会社では、昼食時にノンアルコール・ビールを飲んでいる従業員に、工場長が注意をしたところ、「何がいけないんだ!?」と反発を受けているという。

度数0.00%だが従業員と工場長が対立

――製造業の人事です。ある工場の従業員から、こんな相談を受けました。

   従業員たちの中には、最近社員食堂を利用せず、自宅から弁当を持ってくる者が増えているそうです。それに伴って、さまざまな飲み物を持参する者がいます。

   水筒に溶かしたスポーツドリンクや、凍らせた麦茶などはいいのですが、最近、ノンアルコール・ビールを飲む従業員がいるのだそうです。

   もちろん、工場内でアルコールを飲むことは厳禁です。作業ミスを引き起こしやすくなりますし、職場の秩序も守れなくなります。

   しかしノンアルコール・ビールは、アルコール度数が0.00%。普通の清涼飲料水と同じです。それでも、この工場の工場長は、このような行為を許しません。

「おいおい、なんでわざわざそんなものを持ってくるんだ。アルコールが入っていないとはいえ、そういうものは仕事を終えた後に、一息つくために飲むものだ。昼休みに息抜きをしてどうする!」

   人事に訴えてきた従業員は「酔っ払うわけでもなし、午後の仕事をちゃんとやれば、何を飲もうが関係ないはず」「従業員に干渉しすぎだ」といい、現在も工場長と対立状態が続いています。

   こういうとき、人事としては工場長や従業員に、どうやって指導をしたらいいのでしょうか――

職場でノンアルコール・ビール、ありですか?
別にいいでしょう?
ダメなんじゃない?
尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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