りんごで腸内環境やコレステロールに変化? 医師が解説する健康・美容への効果と研究結果

一般社団法人青森県りんご対策協議会は、11月5日の「いいりんごの日」を前に、東京でメディアセミナーを開催。医師・工藤あき氏によるりんごの健康・美容効果に関する研究紹介のほか、選び方やレシピ、4品種の食べ比べなどが行われた。

りんごは腸内細菌の「エサ」になる?

工藤氏は、日本人の果物摂取量が1日当たりの目標200gに対して平均約78gにとどまっている現状を指摘する。

果物不足の解消に向けて、工藤氏は身近な食品であるりんごの健康効果に注目。なかでも重要な成分は「りんごポリフェノール」「発酵性食物繊維」の2つだ。

りんごポリフェノールの約6割を占める主成分「プロシアニジン」の一部は、大腸まで届いて腸内細菌によって代謝される。一方、食物繊維の「ペクチン」は、腸内細菌の発酵によって「短鎖脂肪酸」を生み出す。

また、コレステロール値がやや高い成人約40人を対象とした研究では、1日2個のりんごを8週間摂取したグループで、総コレステロールやLDL(悪玉)コレステロールなどが低下し、微小血管の拡張反応も改善したという。さらに、腸内細菌が作り出した代謝物が尿中で増加したことも確認された。

では、りんごはどのような形で摂取するのが最も効果的なのだろうか。

りんごの摂取形態を比較した研究では、丸ごとのりんごや搾りかす、食物繊維が残る混濁果汁でLDLコレステロールの低下傾向が見られた一方、透明なりんごジュースでは同様の効果が確認されなかった。

また、2026年に発表された日本人成人を対象とする研究では、青森県産の「ふじ」を1日1個、12週間摂取したところ、特定の腸内細菌タイプを持つ人で短鎖脂肪酸が増加したという。

さらに、20~39歳の健康な女性がりんごポリフェノールを抽出した成分を12週間摂取した試験では、摂取していないグループと比較して、紫外線照射後の色素沈着が抑えられたという結果。

ただし、研究結果には個人差がある。また、りんごポリフェノールの試験では、肌の水分量などに有意な変化は見られず、すでにあるシミへの効果を示したものではない。

りんごをもっとおいしく!専門家が提案する食べ方

青果バイヤー・八尾昌輝氏は「果実の表面に『いぼり』と呼ばれるゴツゴツした凹凸があるものは、おいしさを見極める手がかりの一つ」と解説。

また、品種にもよるが丸く整った形や太いつる、お尻の部分が黄色やオレンジ色になっていることも目安だとか。

工藤氏は「りんごの皮には食物繊維やビタミン類が含まれ、皮をむいた場合と比較すると、ビタミンEの含有量には約4倍の差があります。栄養を生かすために生で皮ごと、切りたてを毎日継続して食べてほしい」と勧めた。

皮ごと食べる方法としては、輪切りにする「スターカット」や、皮が口に残りにくい約2mmの「薄切りスライス」がおすすめ。

また、管理栄養士・料理研究家の金丸絵里加氏は、りんごを皮ごと使った手軽なレシピを紹介。「丸ごとりんごのホットオートミール」や「りんごたっぷり朝食キッシュトースト」、自然な甘みを生かした「りんごの甘酒チャイ」などを提案した。

青森県産りんご4品種を食べ比べ

セミナーの後半には、青森県産りんご4品種の食べ比べが実施された。

「ジョナゴールド」は甘酸っぱさと香りのバランスがよく「シナノゴールド」は華やかな香りとしっかりとした酸味が印象的だった。「千雪」は切っても変色しにくい品種で、硬めの食感と優しい甘さが特徴。「ぐんま名月」は、王林を思わせる濃厚な甘さと、しっかりとした歯ごたえが感じられた。

健康や美容への効果が期待されるりんご。旬を迎えるこの時期、毎日の食卓に取り入れてみてはいかがだろうか。

配信会社から提供を受けたコンテンツやプレスリリースを原文のまま掲載しており、J-CASTニュースが制作した記事ではありません。お問い合わせは配信会社・プレスリリースの配信元にお願いいたします。