2024年 4月 27日 (土)

J-CAST特別インタビュー YAZAWAだけのグルーヴ!!

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31st ALBUM
矢沢永吉
『TWIST』
初回限定盤(CD+DVD)
GRRC-35
3500円
通常盤(CD)
GRRC-36
3000円
発売中
GARURU RECORDS


   昨年、矢沢永吉はR&Rの名盤と呼ぶに相応しい『ROCK'N'ROLL』を発表、09年の音楽界は矢沢永吉の動向を注視し続けた。

   『ROCK'N'ROLL』リリースからは怒涛のように、ドーム・ライヴ、ツアー、武道館5Days、そしてNHK「紅白歌合戦」へのサプライズ登場……。年末に発売されたDVD『ROCK'N'ROLL IN TOKYO DOME』は、オリコンDVDミュージック部門で最年長首位記録を更新、60代での首位獲得は男女・洋楽邦楽含め史上初の快挙と、矢沢永吉の凄さに改めて驚愕した。

   昨年の『ROCK'N'ROLL』リリースの時にも、新星堂の販促誌『DROPS』でインタビューをさせてもらったが、キング・オブ・ロックンロール=矢沢永吉に相応しい「ロックの日」である6月9日のニューアルバム『TWIST』リリースに合わせ、再びインタビューできた。

   『TWIST』は間違いなく、『ROCK'N'ROLL』に勝るとも劣らないR&Rの名盤になっている! この名盤を生んだこの1年の心の内、そして今年の活動の眼目などを、聞かせてもらった。

「『リスナーはどの辺で聴いてるんだ?』と問いかける60歳の矢沢! 良いよね」

――昨年末、NHKの紅白歌合戦にサプライズ出演されました。なにが矢沢さんを動かしたんでしょう?

矢沢 それまでも、ずっと声を掛けていただいていたんですよ。ただ、それは有難いなとは思っていても「矢沢に紅白はないんじゃない?」というのはありましたよ。紅白には申し訳ない、紅白に罪はない(笑)。矢沢永吉と紅白歌合戦は違うでしょう!? というポーズはありました。でもそれももうなにか抜けちゃって。毎年声を掛けていただいてましたから、「やろうよ」と。聞くところによれば60回目らしい、俺も還暦だ、還暦と還暦…やろうよ! 今年を除いては他にはないんじゃないの? 面白がってるんですよ。僕はそれで良いと思ってます。夏フェスに出る、インストアライブも演る、歌合戦に出て歌詞ボロ間違えする(笑)…そういうニュートラルな立ち位置、それは30歳代まではなかった。40歳代でもなかった。やっぱり60歳になって、良い意味での吹っ切れ感みたいなものが出てきたんじゃないですか。

――還暦って、暦が一巡りしてまたゼロから始まると言うことですものね。

矢沢 そう、だから僕は『ROCK'N'ROLL』は2回目のデビューって言ったじゃないですか。でも良いことですよね、あれだけ誰よりも貪欲で、アメリカへ行ったりイギリスへ行ったりして……作り手としては洋楽から入るじゃないですか、やっぱり海の向こうの本場、アメリカですよ。「行けー!」と行って、世界的なプレイヤーと演りましたよ。上手い! 上手いんだけれど、リスナーってどの辺で聴いているのかなという壁にもぶち当たるわけですよ。おかしいな、世界一と言われる奴らと演ってるのに、なにかリスナーはこんな所にいないような気がするぞと、これまた発見があるわけですよ。
   30何年も演っていてリスナーはどの辺で聴いているんだろうと思える矢沢って、良いよね! 60歳になったら盆栽でもいじくるかというタイプもいるけど、「リスナーはどの辺で聴いてるんだ?」と問いかける60歳! どっちも答えだけど、矢沢は盆栽じゃない。「熱いぜー!」と言って、インストアライブを演ってる(笑)。
   そんな矢沢みたいな60歳も良いんじゃないですか? それも、過去の名前にぶら下がってるわけじゃない。本当に野外フェスに出ていく。皆ワーッと大歓声で、本気でノッちゃってるもの。

◆加藤 普(かとう・あきら)プロフィール
1949年島根県生まれ。早稲田大学中退。フリーランスのライター・編集者として多くの出版物の創刊・制作に関わる。70~80年代の代表的音楽誌・ロッキンFの創刊メンバー&副編、編集長代行。現在、新星堂フリーペーパー・DROPSのチーフ・ライター&エディター。

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