2024年 4月 26日 (金)

フランス人の定番菓子「パリブレスト」知ってる? ミスドが華麗にアレンジしてクリスマス限定発売

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   「パリブレスト」は約120年前に自転車レースを記念して考案された、フランス生まれのシュー菓子だ。リング状のシューは自転車の車輪をかたどったといわれる。中にプラリネ風味のクリームをはさみ、表面は粉砂糖などでデコレーションされている。伝統の味はカリッと香ばしい歯ごたえで、中はふんわりしている。

   ミスタードーナツ(ミスド)は、このパリブレストにアレンジを加え、クリスマス期間限定スイーツ「ミスターパリブレスト」として2015年11月10日から売り出した。チョコブラウニー、アマンド、ストロベリーの3種類で、価格はいずれも216円(税込)。

  • ミスドの期間限定スイーツ「ミスターパリブレスト」
    ミスドの期間限定スイーツ「ミスターパリブレスト」
  • 「ミスターパリブレスト」3種類のそれぞれの特徴
    「ミスターパリブレスト」3種類のそれぞれの特徴
  • ポン・デ・リングをクリスマスリースに見立てた商品「ポン・デ・リース」も同時発売
    ポン・デ・リングをクリスマスリースに見立てた商品「ポン・デ・リース」も同時発売
  • クリスマスセットは予約受付中
    クリスマスセットは予約受付中
  • ミスドの期間限定スイーツ「ミスターパリブレスト」
  • 「ミスターパリブレスト」3種類のそれぞれの特徴
  • ポン・デ・リングをクリスマスリースに見立てた商品「ポン・デ・リース」も同時発売
  • クリスマスセットは予約受付中

お一人様で注文できるサイズと価格を実現

   日本人にはあまり知られていないパリブレスト。しかしフランス人パティシエの書いたレシピ本「フランスの地方菓子―語り継がれた美味しさ、旧くて新しいレシピ」を開くと、政治・文化の中心地イル・ド・フランス(パリを中心とした地域圏)から全土に広まった菓子の1つとして紹介されている。ちなみに同書に記されているパリブレストのサイズは直径約15センチで、大人数で分けることを想定して作られている。

   東京や京都、神戸の本格的フランス菓子店では定番ケーキとして売られている。例えば「ラ・パティスリー・デ・レーヴ」(京都市東山区)はパリで屈指の人気パティスリー(パティシエのいる、ケーキや洋菓子専門のベーカリー)で、2012年9月に祇園に海外初出店した。同店の代表的なケーキがパリブレストであり、今年はクリスマス仕様の「パリブレスト・ド・ネージュ」(税込4536円)と「ブッシュプレジール」(同6264円)の2種類を12月23~25日の期間限定で販売する。

   このほかにも食べログで4つ星以上を獲得する「オーボンヴュータン」(東京都世田谷区)や、「アンリー・ルルー」(東京都港区ほか)、「オーバカナル」(全国)などの有名店でもパリブリストは人気だ。

   ミスドはしっかりサクッと硬い生地とクリームの味わいにこだわりつつ、お一人様で注文できるサイズと価格を実現した。同社商品開発担当者の話からは、本場の味を全国の人に知ってほしい――そんなこだわりが随所に感じられる。

「工場で作って冷凍した生地の使用なども検討しましたが、パリッとした食感の生地は、お店で生地をミックスし、オーブンで焼き上げないと出せない食感です。そのためショップで手づくりすることに決定しました」
「アマンドは香ばしい『王道』を目指しました。ストロベリーは甘酸っぱさ、チョコは濃厚感にこだわりました」
「クリームの見え方にもこだわりました。クリームの物性(硬さ)や絞り方を工夫し、中にはさむクリームには『点絞り』という手法を使いました。この『点絞り』を用いて2種類のクリームを交互に絞ることで、横から見たときの華やかさとかわいらしさを表現しました」
「クリームの高さが長時間に渡り保持できるように、冬場より条件の悪い夏場に屋外を出歩き、理想の高さが維持されるか検証を重ね、改良しました」

   ミスターパリブレストの発売がきっかけで、パリブレストに対する関心が高まり、ケーキの新定番として日本中に広まる――。そんな可能性もゼロではない。

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