2024年 4月 21日 (日)

「聖の青春」「3月のライオン」で注目
「将棋」は、なぜ奥深いのか

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   11月17日は日本将棋連盟が定めた「将棋の日」。この日に合わせ、各地でイベントも開催されるほか、2016年11月19日にはかつて羽生善治3冠のライバルといわれた棋士、故村山聖の生涯を描いた映画「聖の青春」の全国公開、漫画「3月のライオン」のアニメ放送開始や実写映画化など、将棋界はさまざまな話題を集めている。今回は将棋の奥深さを味わう3冊を紹介する。

   J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチhttps://books.j-cast.com/)」でも特集記事を公開中。

棋士の本音や仕事が具体的にわかる

『将棋界の不思議な仕組み プロ棋士という仕事』(著・青野照市、創元社)
『将棋界の不思議な仕組み プロ棋士という仕事』(著・青野照市、創元社)

   棋士のタイトル戦中継やコンピュータとの対決などで認知度が高くなった将棋。しかし将棋界の仕組みや、どうやったら棋士になれるか、といったことはあまり知られていない。『将棋界の不思議な仕組み プロ棋士という仕事』(著・青野照市、創元社、1512円)では、棋界に入ってほぼ半世紀という著者が、将棋界の仕組みや棋士の本音をエピソードを交えながら解説してくれる。

   サラリーマンのように棋士にも給料はあるのか。「負けました」と言うときの気持ちはどうなのか。棋士はふだんどうやって勉強しているのか。棋士の段位や免状はどうやって決めるのか、など、まったく将棋を知らない人も楽しめるネタが満載!

米長永世棋聖が将棋ソフトと激闘を繰り広げた記録

『われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る』(著・米長邦雄、中央公論新社)
『われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る』(著・米長邦雄、中央公論新社)

   ニコニコ生放送で100万人が見守ったという第1回将棋電王戦「米長永世棋聖vs.ボンクラーズ」。『われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る』(著・米長邦雄、中央公論新社、1404円)では、永世棋聖米長邦雄と最強将棋ソフト「ボンクラーズ」の死闘の全記録を公開している。その闘いの裏側にはいったい何があったのか?対局実現までの経緯、鬼手「6二玉」に込められた思い、今後の人間VS.コンピュータ棋戦の展望を語り尽くす。

   「人間を凌駕しようとするコンピュータ将棋ソフト」、「後手6二玉への道」、「決戦に向けて」、「1月14日、千駄ヶ谷の戦い」、「記者会見全文」、「コンピュータ対人間、新しい時代の幕開け」、「自戦解説」、「棋士、そして将棋ソフト開発者の感想」の全8章。

   羽生善治3冠ほかプロ棋士たちの観戦記付き。

サッカー岡ちゃんVS羽生3冠、勝負の真髄を語り合う

『勝負哲学』(著・岡田武史、羽生善治、サンマーク出版)
『勝負哲学』(著・岡田武史、羽生善治、サンマーク出版)

   日本サッカーを世界のベスト16まで導いた岡ちゃんこと・岡田武史氏と、プロ棋士界の稀代の天才、羽生善治3冠の熱論をまとめた『勝負哲学』(著・岡田武史、羽生善治、サンマーク出版、1620円)。

   身を斬り、骨を削るような厳しさにさらされながら、勝負の綾や不条理、怖さを知り尽くしてもなお勝負に挑みつづける勝負師たち。サッカーと将棋、それぞれの戦いにおける、勝負どころでの集中力の高め方、そしてメンタルの鍛え方などを熱く語り合う。

    「勝負勘を研ぎ澄ます(論理を超えるもの・勝負どころを読む力・全体を客観視できる広い目をもて)」、「何が勝者と敗者を分けるのか(打たれ強さを養う・勝てる人間を育てる)」、「理想の勝利を追い求めて(集中力の深度を増す・闘争心を制御せよ・戦いに美学を求める)」の全3章。名場面の舞台裏もたっぷり語り合っている。

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