【注意喚起】『できた!』 に潜むピンチ ~冬に増加、「やけど」「おもちゃ」の事故からこどもを守る~
記事配信日:
2025/12/25 11:00 提供元:共同通信PRワイヤー

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512150984-O26-5a2DF8G8】
2020年から2024年までの5年間にNITEに通知された製品事故情報(※1)では、3歳未満のこどもが被害に遭った事故は47件発生し、そのうち約8割(38件)が屋内で発生しています。「家電の蒸気や熱湯に触れてやけどする事故」、「おもちゃでケガ・誤飲する事故」が目立っており、おうち時間が増える冬~春の時期に多い傾向があります。
3歳未満のこどもは「指で物をつかむ」、「つかまり立ちする」等の運動機能の発達とともにできることが増える時期です。こどもの『できた!』が増えることは喜ばしいことですが、それと同時に事故に遭うピンチの場面も増加します。
日々の見守りに加えて、事故を防ぐポイントを守っておうちの中から危険を減らしてください。年末年始のご実家など、おでかけ先でも忘れないようお願いします。
■「家電のやけど事故」を防ぐポイント
○やけどのおそれがある製品にこどもを近づけない、安全な環境作りをする。
■「おもちゃのケガ・誤飲事故」を防ぐポイント
○遊ぶ前に対象年齢と注意事項を確認する。
○鋭利な部分、外れやすい部品がないかこまめに点検する。
○おもちゃやその部品は、こどもの手の届かない場所に保管する。
(※) 本資料中の全ての画像は再現イメージで、安全に配慮して撮影しております。実際の事故とは関係ありません。
(※1)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故を含みます。
事故の発生状況
年別の事故発生件数
NITEが受け付けた製品事故情報のうち、2020年から2024年までの5年間に3歳未満のこどもが被害に遭った事故47件について、図1に「年別の事故発生件数」を示します。屋内で発生した事故が全体の約8割(38件)を占めています。
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月別の事故発生件数
図2に屋内で発生した事故38 件の「月別の事故発生件数」を示します。冬~春の時期は、加湿器や電気ケトルといった蒸気や熱湯を扱う家電の使用が増えることや、寒い外を避けて屋内で遊ぶ時間が増えること等が影響していると推察します。
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年齢別・被害事象別の事故発生件数
図3に屋内で発生した事故の「年齢別・被害事象別の事故発生件数」を示します。「外傷事故」はどの年齢でも発生していますが、「やけど」や「窒息・誤飲」事故は、つかまり立ちや1人歩きができるようになる3歳未満の時期に集中する傾向がみられます。
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(※2)誤飲には、小部品を耳などの身体に挿入した事による事故を含む。
事故シチュエーション別の事故発生件数
表1に屋内で発生した事故38件の「事故シチュエーション別の事故発生件数」を示します。
最も多いシチュエーションの「家電の蒸気・熱湯に触れてやけどする」事故は、保護者がその場にいない時に多く発生しています。だからこそ、見守りに加えて、目を離している時でも安全な環境づくりが大切です。一方、「おもちゃでケガ・誤飲する」事故は、保護者が見守っていても対処が間に合わないケースがあります。小部品が外れていないか等、こまめな点検が重要です。
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「家電のやけど事故」を防ぐポイント
やけどのおそれがある製品にこどもを近づけない、安全な環境作りをする
こどもは目につくもの、手の届くものをすぐに触ろうとします。高温の蒸気を吹き出す加湿器や熱湯を扱う電気ケトル等をこどもの手が触れる位置から離してください。「床に設置する製品は周囲に柵を設置する」、「製品は電源コードも含めて高い位置に配置する」、「転倒してもお湯がこぼれにくく対策された製品の使用を検討する」等の、万一目を離した時のための安全な環境づくりが有効です。
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「おもちゃのケガ・誤飲事故」を防ぐポイント
遊ぶ前に対象年齢と注意事項を確認する
おもちゃはこどもの成長に欠かせないアイテムですが、購入前や使用前に対象の月齢や年齢を確認し、こどもの成長段階に合った製品を与えることが大切です。お下がりのおもちゃをいただく際も、必ず対象年齢を確認しましょう。また、「保護者のもとで遊ばせてください。」、「可動部の隙間に指を入れないよう注意する。」等の使用上の注意表記を確認した上で、安全な環境で遊ばせてください。
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鋭利な部分、外れやすい部品がないかこまめに点検する
こどもがおもちゃでケガをしたりおもちゃから外れた部品を飲み込んだりする事故が発生しています。日頃から、おもちゃが壊れて鋭利な箇所ができていないか、外れやすくなっている部品や電池がないかを点検してください。また、移動中に転倒して手に持っていたおもちゃに顔をぶつけた事故も発生しています。こどもは転倒が多いため、移動する環境ではおもちゃを持たせたままにしないよう心がけましょう。
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【誤飲しやすいものを簡易的に見分ける方法】
東京都のアンケート調査では、誤飲事故、ヒヤリ・ハット経験は3歳未満のこどもに集中しています。また、3歳のこどもの口の直径はおよそ4cm(※3)で、ほぼトイレットペーパーの芯の直径と同じ大きさ(※3)と言われています。それより小さな物は、こどもが飲み込んでしまうリスクがあることを知ってください。また、おもちゃの部品だけでなく、シールや紙、ペットボトルの蓋などの保護者や兄姉の持ち物まで視野を広げて、身の回りのすべての物の置き場に気を付けましょう。
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おもちゃやその部品は、こどもの手の届かない場所に保管する
遊んだ後のおもちゃの保管場所にも注意してください。小さな部品や年齢に合わないおもちゃは、こどもの手の届かない高い位置や鍵のかかる場所に保管してください。また、兄弟姉妹のいる家庭では、年上の子のおもちゃと分けてケースに入れる等、年齢別に保管するようにしましょう。
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(※3)出典:政府広報オンライン『赤ちゃんやこどもを誤飲・窒息事故から守る!万一のときの対処法は?』
(※4)政府広報オンライン『赤ちゃんやこどもを誤飲・窒息事故から守る!万一のときの対処法は?』を加工して作成
https://www.gov-online.go.jp/article/202408/entry-6450.html
事故事例を確認【NITE SAFE-Lite(ナイト セーフ・ライト)のご紹介】
過去にどのような事故が発生しているか確認する
NITEはホームページで製品事故に特化したウェブ検索ツール「NITE SAFE-Lite(ナイト セーフ・ライト)」のサービスを行っています。製品の利用者が慣れ親しんだ名称で製品名を入力すると、その名称(製品)に関連する事故の情報やリコール情報を検索することができます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512150984-O17-XT1gA5cm】
今回の注意喚起動画はこちら
>>玩具「こどもの誤飲と対策」
【動画:https://www.youtube.com/watch?v=6fJATtmqpfg】
独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE) 製品安全センターの概要
NITE 製品安全センターには、消費生活用製品安全法などの法律に基づき、一般消費者が購入する消費生活用製品(家庭用電気製品やガス・石油機器、身の回り品など)を対象に年間およそ2千件の事故情報が寄せられます。製品安全センターでは、こうして収集した事故情報を公平かつ中立な立場で調査・分析して原因究明やリスク評価を行っています。原因究明調査の結果を公表することで、製品事故の再発・未然防止に役立てています。
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