年間120万人の解答データが明かす、漢字の「間違いの"型"」を公開!
記事配信日:
2026/07/28 14:00 提供元:共同通信PRワイヤー

2026年7月28日
公益財団法人 日本漢字能力検定協会
公益財団法人 日本漢字能力検定協会(本部:京都府京都市/代表理事 理事長:山崎信夫/以下、当協会)は、年間120万人以上の日本漢字能力検定(以下、漢検)の解答データの中から、実際に不正解となった「誤答」を題材に、漢字の間違いやすいポイントを学ぶ特別企画「年間120万人の解答から見えてきた間違いの“型”※大公開」を7月25日(土)に実施しました。
今回、普段は見ることができない漢検の舞台裏に潜入いただいたのは、3名の小学校高学年の子どもたち。子ども漢検リポーターとしてお招きし、採点の疑似体験や「間違いの“型”」に関する解説をした上で、参加型の漢字仕分けワークを体験していただきました。
※誤答の傾向を分類したものを、本企画では間違いの“型”と呼んでいます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202607273134-O1-5AxKQ3Ei】
参加型の漢字仕分けワークを体験する子ども漢検リポーターの小学生3名
本企画の実施に至った経緯
当協会は毎年、漢検を通じて、幅広い年齢層の受検者から得られた解答データを蓄積しており、その数は年間約120万人にのぼります。長年の採点・分析の積み重ねから、「どの漢字が」「どのように」間違われているのか――。いわば「間違いの"型"」が浮かび上がってきました。
こうした知見はこれまで、主に検定問題作成の場で活用されてきました。しかし、それらの知見を当協会内にとどめるのではなく、「漢字学習に取り組む子どもたちや保護者の方々にこそ届けたい」という思いから、WEBページでの「間違いの“型”」公開に先立ち、子ども漢検リポーターの小学生に本企画を体験していただきました。
漢字の「間違いの“型”」とは?
今回の特別企画で、子ども漢検リポーターに説明した10個の漢字の「間違いの“型”」から3つをご紹介します。すべての「間違いの“型”」は漢検ホームページ(https://www.kanken.or.jp/kanken/fun/kanken-incorrect.html)をご覧ください。
・日本漢字能力検定で実際に出題された問題文を使用しています。
・記載されている解答の画像は、本イベントのために当協会が作成した答案です。「誤答」については、過去に行われた検定で実際に不正解となった答案を参照し、本イベント向けにわかりやすく書き起こしました。
・正誤の判定は、「日本漢字能力検定採点基準」のうち、「2~10級の解答」に対する基準を適用しています。
間違いの型「音韻の誤り」(聞こえた音のとおり書いた間違い)
ふだん聞こえている音のまま、解答として記入したと考えられるもの。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202607273134-O12-g7IpD93o】
音読時に「げいいん/げえいん(げーいん)/げいん」、「いきよ(い)」に近い発音をする場合があり、それをそのまま書いてしまった可能性が考えられます。
間違いの型「音訓の混同」(音訓の間違い)
複数の音訓を持つ漢字について、そこで用いるべき読みとは異なるものを選択してしまっているもの。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202607273134-O13-z534RVcr】
「~にあせがにじんだ」の文から「額」の訓読みである「ひたい(=おでこの意)」と答えるべきところ、「がく」と文脈に合わない音読みで答えてしまっています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202607273134-O14-592N8eR6】
「治」の訓読みは「おさ(める)」「おさ(まる)」「なお(る)」「なお(す)」と複数あり、文脈や送りがなから適切な読みを選ぶ必要があります。
「いたみが治まる」であれば、送りがなから「おさ(まる)」を選ぶべきところ、「なお(まる)」と誤っています。
間違いの型「イメージの近い字との混同」(イメージの近い字との間違い)
イメージが近かったり、意味が一部重なったりしている別字と混同したと思われるもの。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202607273134-O15-57K2uVKt】
イメージが近い別字と混同しないよう、「照」を使った熟語「照明」「日照」などを思い浮かべてみると、「てらす」という訓読み(漢字の意味)とのひも付けを明確にできます。
子どもたちが驚いた「間違いの“型”」とは?
漢検の採点の基本的な考え方は、その文字特有の骨組み(字体)が読み取れ、誰が見てもその字であると判断できるかにあります。漢字の細部のとめ、はね、はらいなどの書き方によって不正解とすることはありません。
本企画では、間違いの“型”「点画(てんかく)衍脱(えんだつ)」(正しく書けていない部分がある)の中で詳しくご紹介しました。
▼間違いの“型”「点画(てんかく)衍脱(えんだつ)」(正しく書けていない部分がある)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202607273134-O6-6OYyk88q】
参加型の漢字仕分けワークでは、解説を踏まえて「改」という字の正誤の仕分けを実際に考えてもらいました。子ども漢検リポーターから「この偏は、三画目がはねているから不正解だと思う」や、「三画目が右上にはらって書いているから間違っていると思う」という意見がでましたが、答えは「どちらも正解」でした。
▼「改」という字の仕分けワーク
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202607273134-O7-9LUrlHvP】
参加した子ども漢検リポーターからは、「実際に採点の体験を通して、いろいろな型の間違いを知ることができて良かった。」「学校の漢字テストでは『はね』や『はらい』など、骨組みが合っていたとしても不正解になってしまうので、漢検の採点と学校の採点の仕方は違うんだなと驚きました。」と感想が上がりました。
「間違いの"型"」の知見を活かし、子どもたちの漢字学習を支え続ける
子ども漢検リポーターの皆さんには、漢字の間違いには“聞こえた音のとおり”に書いてしまう「音韻の誤り」や、“推測して別の語”を書いてしまう「連想からの読み」をはじめとする、さまざまな間違いの“型”について学んでいただきました。
こうした間違いの“型”を知ることによって、自身の漢字の誤りのパターンを認識し、漢字・語彙の誤認や誤用を繰り返さないための学びにつなげることができます。間違いの“型”を学ぶことは、着実に漢字力を身につけるための支えになると考えています。
当協会は、今後も子どもたちの学びを支え続ける存在として、これまでに蓄積してきた知見を社会の共通財産として広く還元し、価値ある情報を発信し続けます。
実施概要
実施日: 2026年7月25日(土)
場所: 公益財団法人 日本漢字能力検定協会
〒605-0074 京都府京都市東山区祇園町南側551番地
WEBページ: https://www.kanken.or.jp/kanken/fun/kanken-incorrect.html
※詳細は上記URLをご覧ください。
参考情報
【漢検50周年記念】知られざる検定の裏側(問題作成編)
https://www.kanken.or.jp/kanken/fun/kanken-development.html
【漢検50周年記念】知られざる検定の裏側(採点編)
https://www.kanken.or.jp/kanken/fun/kanken-scoring.html
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