2024年 4月 26日 (金)

後手後手の日本「戦略形成」 地熱開発に見る「出遅れ」

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   少資源国・日本は実は、世界第3位の地熱資源国だ。地熱資源は、太陽光や風力と並ぶCO2 排出がほとんどない再生可能なクリーンエネルギー。現在、アメリカやインドネシアでは大規模な地熱発電所の建設に全力を挙げている。

10年以上新規開発ゼロ

   ところが、地熱資源国である日本は、この資源を地下に寝かせたままで、10年以上も新規開発ゼロの「情けない状態」(地熱研究者)という。

   番組はアメリカやインドネシアで勢いを増す地熱発電所建設と開発を置き去りにした日本の現状を探った。

   日本で今すぐ開発可能な場所に地熱発電所を建設するとすれば1300万キロワット、原子力発電所13基分の電力を取り出すことが可能という。

   しかし、現在稼働している地熱発電所は九州東北を中心に18か所。いずれも20年以上も前に開発されものばかり。

   当時は世界トップレベルだった技術も、今や継承すら難しくなっているのが現状という。

   キャスターの国谷裕子が「CO2と地球温暖化は繋がらないと言っていたのに、その裏で開発を進めていたんですね~」と驚く、世界第1位の地熱資源国・アメリカはどうか。

   昨年10月に米政府は、地熱開発の有望な政府の土地を民間に貸出し、地熱開発を推し進めると発表した。その面積は日本の国土の2倍。成功すれば発電量は現在の5倍に伸ばせるという。

   現在ネバダ州を中心に121件の地熱発電開発プロジェクトが進行中で、完成すれば10万人の雇用創設にもつながるという。

   開発に携わる事業者や投資家が集まって先(3)月、サンフランシスコで会合が開かれた。その中で投資家として参加したIT企業の『グーグル』担当者が次のように述べて注目された。

「地熱発電は、発電量をさらに伸ばすことができるビジネスチャンスと見ています。より深い所から地熱を取り出す新技術にすでに10億円を投資しました」
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