2024年 4月 26日 (金)

国会議員に「税金」チェック力あるか 「空洞」のような天下り団体

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   <テレビウォッチ> 道路の下にできる空洞を調査する公益法人があるんだそうだ。しかし仕事は民間に丸投げで、天下り目的丸出しとなれば、「放っとけない!」

銀座は時々…

   財団法人「道路保全技術センター」がそれ。1988年に銀座・晴海通りで起こった陥没事故を機に90年に設立された。特殊な空洞探査車で道路を走って、レーダーなどを使って地下の空洞を調べる。まあ安全のためには必要な仕事ではある。

   ところが、その仕事ぶりに与野党から疑問が投げられた。自民党の河野太郎は党内検討会で「国土交通省と天下り団体の異常な関係だ」。民主党の前原誠司は「仕事はとるが丸投げ。こういう法人要りますか?」(衆院予算委)。

   その内容はこうだ。2007年まで国交省は同センターに一括発注、随意契約でジオ・サーチという会社に仕事を丸投げしていた。ジオ社では、技術者を派遣して100%やっていた。「センターには技術者はいません」という。

   08年道路特定財源の無駄遣いがわかり、国交省が公益法人との契約を見直してから、ジオ・サーチと競合するようになった。受注は同センター11件、ジオ・サーチ4件だったが、センターには技術者がいないため、別の民間会社に委託していた。問題はその結果が、きわめてずさんだったこと。

   空洞の見逃しや、見つかった数の激減、指摘を受けると数が増えたり、空洞と称する写真が真っ黒だったり、同じ写真が別の地点にもあったり……「技術のないところに発注しているという内部告発があった」と河野議員はいう。

   そこで国交省は、センターが見逃した疑いのある銀座中央通について、6月14日にも実地調査を行うのだという。まったく、何のための調査なのか。

   このセンターは、167人のうち47人が国交省などからの天下り。給与は理事長で149万円、年間1792万円だ。

   みのもんたは、「こんな法人要らない。何億という血税がつぎこまれているんですよ。いい加減にしろといいたい」

   吉川美代子が、「有識者に聞かなくたって、誰が見てもわかる」

   与良正男が、「焼け太り方式でね、銀座の陥没があった、これは大変だと作った。本省が対応すればいいんだ」

   みのは、「月給だって高いなんてもんじゃないよ」

   レポートの奥平邦彦が、「それに見合った仕事をしてるかどうか」

   与良は、「そうじゃなくて、仕事しない方がいいかもしれないんでしょ。何もしないで民間に任せた方が安全なんだから」

   そのチェックがあさって銀座である。「銀座はあたしも時々いくんだけど……(笑い)」とみの。まあ、夜の空洞探訪はご自由に。それより、銀座で陥没が起こったとたんに、また天下りのネタができたと考える頭脳には、心底感心する。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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