菅首相「一緒に前進しましょう」―本気で考え始めた!?9月以降も続投
2011.08.02 13:35
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菅首相退陣へのカウントダウンは始まるのか。民主党代議士会で「退陣表明」をしてから2か月。国会の会期末があと1か月に迫ったのに、いまだにその道筋は見えてこない。それどころか、続投への意欲をうかがわせる発言が目立つ。「朝ズバ!」は菅政権の行方を探った。
「特例公債法案、8月中にできるかなぁ」
「特例公債法案は自分の代でケリをつけたい。8月中にできるかどうかだなぁ」
一昨日(2011年7月31日)夜、江田五月法相ら自らに近い議員を集めた会合で、菅首相はこう語ったとされる。その理由について、「どうせ次の総理に先送りしても同じようにいじめられるだけから、次の体制のためにも」と説明したという。これを9月以降も続投したいという意思の表れと見る向きは多い。というのも、最近になって「脱原発依存」の記者会見やブログでの書き込みなど、政権維持へ思いが強まっているように見えるからだ。
7月31日のブログにも「次の時代のエネルギーの形を決めるのは、まさに皆の力なのです。一緒に前進しましょう」と書いた。また、昨日(8月1日)の参院復興委員会では野党議員から「思いつきや人気取りではなく、閣僚、官僚と十分議論をしてから発言を」と要望され、「レッテル貼りで、思いつきと言われるのは違う」と語気強く反論する場面もあった。こうした首相の態度について、自民党の山本一太・参院政審会長は「人間ってこんなにあさましくなれるのか」と痛烈に批判した。
困惑しているのは与党も同じだ。民主党執行部は首相が示した退陣3条件の残り2つの特例公債法案と再生可能エネルギー法案を8月中旬までに成立させ、菅退陣を促し、8月中には代表選を行いたい意向だ。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト