＜1年前のワイドショー＞中央道・笹子トンネル天井落下！日本中の道路も橋も老朽化でガタガタ

   高速道路のトンネル天井が落ちてくるなんて、利用者にしてみればまさに「想定外」だった。しかし、去年（2012年）の12月2日に中央自動車道・笹子トンネルで重さ1トンの天井板270枚が落下し、通行中だった車3台が潰され、9人が死亡した。

   ＜中央道トンネル天井落下！東日本大震災、ゲリラ豪雨の影響ないか？＞（TBS系「朝ズバッ!」）、＜中央高速道「通行止」上りの復旧メド立たず…下りは6日以内に解除＞（フジテレビ系「とくダネ!」）、＜笹子トンネル事故「大震災でひずみ溜まり劣化したボルトに負担」＞（テレビ朝日系「モーニングバード!」）とワイドショーは伝えた。

劣化わかっていながら検査手抜き

   事故を防げなかった原因はずさんな強度検査にあった。＜笹子トンネル「打音検査せず目視のみ」業務上過失致死傷で中日本高速捜索＞（「朝ズバッ!」）、＜笹子トンネル人災！吊り下げボルトの劣化わかってたのに打音検査せず＞（「とくダネ!」）ということだったが、インフラの老朽化は全国で進んでいた。高度成長期に次々と建設された道路、橋、トンネルなどにほとんどガタが来ていたのだ。

   ＜トンネル天井落下 高速各社心配してた!?直前に「大規模修繕検討委員会」発足＞（「朝ズバッ!」）、＜天井落下恐い高速トンネル全国20か所！上に大きなファンない古いタイプ＞（日本テレビ系「スッキリ!!」）、＜トンネル天井落下 高速各社心配してた!?直前に「大規模修繕検討委員会」発足＞（「朝ズバッ!」）、＜高速トンネルだけじゃない！道路も橋も…日本中のインフラ一斉に老朽化＞（「とくダネ!」）、＜首都高羽田トンネル「吊り天井金具破断」6年前に確認しながら修理せず＞（「モーニングバード!」）

   土建屋国家の日本は新規の道路建設に忙しく、たいして利権にならないメンテナンスは後回しにしてきたツケだった。事故が師走に入ってから起こったこともあって、中央自動車道沿線の観光地は通行止めで打撃を受けた。＜中央高速通行止めでキャンセル！「温泉で忘年会」「スキー場で年越し」＞（「朝ズバッ!」）ということになった。（テレビウォッチ編集部）