2024年 4月 25日 (木)

「STAP細胞」論文取り下げでどうなる?小保方晴子リーダーの立場…画像使い回し論外

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   理化学研究所はきのう11日(2014年3月)、イギリスの科学誌『ネイチャー』に掲載された万能細胞STAPに関する論文2本の取り下げを検討していることを明らかにした。いくつかの疑念の中で、とりわけ画像の流用は単なるミスではないとの判断がある。14日に内部調査の結果も発表されるという。

共同執筆者の若山照彦教授にメール「前向きに考えてくれてありがとう」

   10日には論文の共同執筆者である若山照彦・山梨大教授が論文取り下げを提案、研究のやり直しを求めていた。根拠は論文に使われたSTAP細胞の画像が、2011年にチームリーダーの小保方晴子さんが早大に出した博士論文の「骨髄細胞からできた筋肉」の画像と同じだったことだ。若山教授は「なぜなのかが知りたい」という。

   若山教授はきのう、小保方さんから「前向きに考えてくれてありがとう」といった趣旨のメールを受け取ったという。「小保方さんへの信頼は?」と問われて、「これからの対応次第で変わってくる」と苦しいいい方だった。

   この問題では、下村博文文科相はきのう「客観的な研究・調査で再度論文を出すように期待した」と話した。日本分子生物学協会も「作為的な改変は単純ミスの可能性をはるかに超えている」という声明を発表、理研に迅速な対応を求めた。

   ただ、論文執筆者14人のうちの1人、米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授は「ミスはあったが、結論に影響するものではない。論文を取り下げる理由はない」と話していて、取り下げには14人全員の了解が必要という。

彼女だけの責任なのか?ずさんな理研のチェック態勢

   司会の小倉智昭「論文取り下げというのはよくあることですか?」

   日経BPの特命編集委員の宮田満氏はこう解説する。「珍しくはないですね。毎週のようにあります。理由のひとつは単純ミス、もうひとつが意図的なねつ造です。(今回は)目くじら立てる程ではないと思います。理研のチェック態勢がずさんだったのと、ネイチャーから直前に書き直しを求められあわてたのではないですか。
ただ、画像の使い回しはミスとは違うレベル。だれも真っ赤なウソだとは思っていないのだから、どこが間違いでどこが正しいかを精査した上で、訂正で済むのか取り下げなのかを決めてほしい」

   笠井信輔キャスター「作れないのに作ったと小保方さんが書くとは信じられませんよ」

   宮田「それはあり得ないでしょう。彼女は多分STAPという現象は見ていると思う。それが彼女の解釈でいいのかが問われているんです。ひとことで言うとずさんな論文ですよ」

   小倉「これで心が折れちゃったりしませんかね」

   宮田「それがホントに心配ですね。彼女だけに負わせるのは酷です。彼女は見たんです。それをだれもが再現できる形でできるよう研究すすめるチャンスを与えるべきです」

   小倉「大きな発見は偶然というのは多いからね」

   宮田「ねつ造じゃなかったとき、どうやって救うか」

   日本中じゃなくて、世界中が見ている。何をすべきかはわかっているのだから、ちゃんとしてほしい。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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