2024年 4月 25日 (木)

通報まで1時間半・・・集まった母親や友人たち何してた?伊勢・女子高生刺殺

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   三重県伊勢市の雑木林で、高校3年生の波田泉有さん(18)が刺殺されていた事件で、三重県警は29日(2015年9月)、同級生の男子生徒(18)を殺人容疑で逮捕した。「殺してと頼まれた。私がしたことに間違いない」と話している。

   警察が駆け付ける前に友人や近親者ら9人が殺害現場に集まっていたが、「女性が倒れている。心臓マッサージしています」と119番通報があったのは1時間半以上も経ってからだった。なにをしていたのだろう。

犯人同級生のLINEでぞろぞろと9人が現場に

   波田さんは伊勢神宮外宮から3キロ北にある「虎尾山」(標高50メートル)の記念碑脇で仰向けに倒れていた。左胸に深さ数センチの刺し傷があり、死因は失血死だった。消防からの連絡で警察官が現場に到着すると、倒れている波田さんを囲むように人がいた。

   逮捕された男子生徒、119番通報した波田さんの交際相手の男子生徒、同じ高校に通う男子生徒2人と女子生徒1人、それに逮捕された男子生徒の母親(40代)と知人、波田さんの母親(58)と知人の合計9人だった。

   なぜ親や友人たちがいたのか。事件のあった日、波田さんはいつも通り授業に出た後に連絡が取れなくなり、家族や友人が捜していた。そこへ逮捕された男子生徒からLINEで波田さんと一緒にいる居場所に母親や友人を集めるよう連絡してきたという。

   近所の主婦は母親や友人らがぞろぞろと虎尾山に登っていくのとにすれ違っており、「スーパームーンの夜で月を見るために登って行ったと思った」と話している。時刻は28日午後8時ごろだったという。通報があったのは午後9時43分だ。

「殺してと頼まれた」殺人と嘱託殺人では大違い

   波田さんは高校で演劇部に所属し、アニメの好きなおとなしい性格だったという。ただ、7月に一時行方が分からなくなったことがあった。この時、友人がネット上に次のような書き込みをしていた。「(7月)1日夜中から行方不明になっています。警察にも捜索願を出しているみたいです。名前は波田泉有(みう)ちゃん。みうちゃんは18歳までに死にたいという自殺願望があったみたいです。2日がその誕生日でした。本当に心配しています」。しかし、波田さんは1週間ほどで家に戻り、2学期にはいつも通り登校していた。

   刺した男子生徒は「殺してと頼まれた」と話しており、嘱託殺人の可能性もあるが、逮捕の容疑は殺人だ。コメンテーターの菅野朋子弁護士は「殺人と嘱託殺人ではまるっきり違います。殺人は死刑、無期懲役。どんなに軽くても懲役5年以上です。嘱託殺人は6か月以上7年以下の懲役または禁錮で、執行猶予が付く場合が多いです」という。

   新潟大大学院の碓井真史教授(心理学)は「恋愛関係になくても、以前からの仲良しで、彼女の不安定な気持ちに巻き込まれ、殺してあげることが彼女にとって幸せなのだと感じてしまったのかもしれないですね」と分析する。

   玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「亡くなっていることが分かっていて、本当は頼まれてやったんのではないんだけど、頼まれてやったとしたほうが良いのではないかという相談があったのかもしれない」

   菅野「違和感がありますね。どうしようかと相談があったような気がしますね」

   警察は慎重に捜査している。

文   モンブラン
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