<家族ノカタチ>(TBS系)
SMAP香取慎吾クン「等身大ドラマ」私生活でもやっていそうな『あるある感』!どうもあの騒動が二重写しになっちゃって・・・

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   TBS日曜劇場枠のスタートとしては淋しい視聴率(9.3%)となった。前回の「下町ロケット」(スタート時16.1%、終了時22.3%)には及ばないにしても、もうちょっと数字が欲しかった。

   主演は香取慎吾、久しぶりのドラマ主演である。この低調スタートには、やっぱりSMAPの解散危機問題が微妙に影響しているのかしら。驚いたが、一呼吸してみて感じたのは、世の中の高齢化という現実を映しているかのようだということだ。女帝と言われる副社長が89歳、にらまれたマネジャーが58歳、アイドルたちはアラフォーである。

   言っておくけど、私はけっこうSMAPが好きだ。友人にファンクラブに入っている人がいるので、チケットを取ってもらってコンサートにも2回行った。回ってきた「STAY/SMAP」キャンペーンにもさっそく署名して友人に転送した。

   ファンとも言えないはしくれの私でも、「解散か?」の言葉を聞いたら不思議なことに、それぞれ活躍している彼らが一瞬で一段階色あせて見えた。各メンバーのコアなファンは別として、各自にいかに力がついていようと、それぞれに「SMAPの」という冠がついてこそ彼らは輝いて見えるのだろう。

   相当前のことになるが、宇崎竜童とダウン・タウン・ブギウギ・バンドのライブを見た。単独ではなく、ブルース・スプリングスティーン(アメリカ・ラップ登場以前の下積み階級のスター)やユッスー・ンドゥール(セネガル・伝統音楽の流れを継ぐアーティスト)らと一緒という豪華なコンサートだった。

   当然、宇崎たちは力量では他の出演者に比べてガクッと落ちてました。でも、宇崎は言いました。「俺たち、ずーっとやるぞォ、頭はツルッ禿げで、入れ歯ガッタガタいわせてやるぞォー」。私は思わず叫んでました。「杖をついて見に行くぞォー」

   こうなったら、SMAPのみんな、腹を据えて突っ走ったほうがいいんじゃない。「いい年をしていつまで女子供相手にアイドルやってていいのか」なんて人並みの男みたいなこと考えずに。だってみんな、個人としては人並みだけどSMAPとしては人並みじゃないんだもの。

低視聴率スタートの決定的失敗理由!何のひねりもないタイトル

   興奮して横道にそれてしまった。ドラマに戻ると、まずタイトルがいけない。「家族」でしょ、さらに「ノカタチ」でしょ。「家族」は直球すぎて何の芸もない。で、それを補うつもりか意味ありげに片仮名を使う。私の好みだけど、目を引こうとして助詞や名詞にむやみに片仮名を使うのは嫌いだ。「夜空ノムコウ」とか。いかんいかん、また横道に戻ってしまった。

   香取は39歳、独身という彼自身(今月末で39歳)と同じ設定で、自分一人の快適なライフスタイルを築いて自足している男の役だ。演技力はあるけど鼻にかかる発声が気になっていたが、それも直っていて、自然に「等身大」(公式ホームページ)を受け入れられる。

   引っ越しの際、テレビの置き場所にミリ単位でこだわるとか、いかにも香取くん、私生活でやってそうだ。ロードバイクを壁に飾り、誕生日に「おめでとう、おれ」と一人だけで乾杯するとかもね。

「夫婦子ども2人」標準家庭モデルとは違う新しい家族の形を模索

   配するに、同様に一人暮らしのバツイチ32歳女・葉菜子(上野樹里)。頑(かたく)なそうでかわいさもある芸達者、上野は適役だ。この二人の半引きこもり生活に、主人公の父親(西田敏行)や元カノ(観月ありさ)、ヒロインの母親(風吹ジュン)はじめ、同僚(荒川良々、水原希子、柳原加奈子)その他が乱入してかき乱し、人の繋がりの大切さに気づかせてゆくというわけだ。

   そして、従来の「夫婦子ども2人」の厚労省モデルみたいなのとはちがった「家族の形」に落ち着いてゆくんだね。

   こうして先の成り行きが見えている以上、細かいディテールやセリフのやりとりの「うん、あるある」「いるいる、こういう男」みたいな納得感で引っ張っていくほかない。もちろん、制作側の意図もそこにあるのだろう。

   とにかく「SMAPの慎吾くん」、健闘を祈る。(日曜日よる9時~)

文   カモノ・ハシ
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