ADが目を潤ませた「芸能人の気遣い」好物の軽食売り切れ!「でも、こっちもおいしかったよ」

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「芸能人と一緒に仕事をするんでしょ?」

   放送作家という仕事柄、人と会うとよくこの質問をされる。期待しているのは「本当はあの芸能人って性格悪いんだ」という下世話な話なのだろうけれど、そんな興味に答えられる話は少ない。だって、みんないい人なんだもの。

さりげなく付箋に書き置き「いつもありがとう」

   軽いイメージで売っている芸能人の方と仕事をしたときのことだ。なんだか文字にするととっても失礼な感じだけれど、でもその方の立ち位置としてはこの表現が一番正しい。好物にしているサンドウィッチが売り切れていたので、打ち合わせ時の軽食に別のサンドウィッチが用意された。買ってきたADは機嫌を損ねてしまわないか、テンションが下がってしまわないか不安がっていた。縁かつぎのように、放送前はいつも同じものを食べるという芸能人は少なからずいる。

   しかし、その方は何も言わずおいしそうに食べ、番組も盛り上げ、機嫌よく帰って行った。放送後、控室に戻って反省会をしている時、あるものを見つけた。付箋の小さなメモで、そこには「きょうのサンドウィッチもおいしかったです!いつも準備してくださってありがとうございます!ボク、この味も大好きです」とキレイな字で丁寧に書かれていた。メモを見たADはその気遣いに少し目が潤んでいた。

   テレビの画面ではこんなことをしないイメージが定着している人だったので、私もびっくりぽん。これが売れている芸能人のやり方か、なんていい人なんだろう。スタッフの心はその方にがっちりつかまれてしまった。芸能人の掌握術に長けた一面を見た瞬間だった。

打ち上げでスタッフにお酌して回る大物女優

   他にも、番組打ちあげでとにかくスタッフに気を使い、自ら率先してお酌をし、食事がいきわたっているかチェックし、オーダーもとってくれる大物女優もいる。垣根を取っ払ってフランクに話しかけてくれるので、ついついADが友達感覚で話をしてしまうぐらいだ。

   テレビ局に出待ち女性が何人も来るような男性アイドルも、局内デハふ普通の男の子である。マネージャーに甘えたりスタッフにいたずらをしたりと、どこにでもいるような大学生の素顔を見せる。制作陣の気持ちを和らげてくれる可愛い弟といった感じでスタッフに愛されている。

   ほら、やっぱり出てこないでしょ、「あの人、ほんと性格が悪くて人としてどうかと思うよ。」という話が。あ、でもあった。「あんな××(誰もが知る美人女優)にそんな大役できるわけねえだろよ、どうなってんだよ、このドラマ。オレやる気なくすわ。あんなクソ女優の相手しなきゃなんないなんてよぉ」とマネージャーに大声でわめくサワヤカなイケメン(誰もが知る人気俳優)と局内ですれ違ったことがある。好きな俳優だったのに、あまりにもカッコ悪くて興ざめ。グチを言われたマネージャーがそそくさと車を手配しに走って駐車場に向かって行くのを見て、なんだかイヤになっちゃった。イメージとは真逆だ。たまにはあるね、こんなこと。

モジョっこ

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